呼び出し ページ21
「…で、何の用?」
人気のない場所。
Aは先程の女子生徒に呼び出されていた。
「服部先輩の振りして、私らの会話聞いて、楽しかったです?」
「彼女のポジションにおるんやから、さぞや優越感に浸っとったんやろなぁ…私らが騒いでんの見て」
「彼女言うても一応やけどな」
面倒臭い、それが本心である。
「ほんなら私は謝ったらええの?」
「服部先輩と別れろ」
「何でやねん」
「あんたが服部先輩と付き合うてるん、気に食わんねん」
鋭い視線。
「…醜いなぁ、女の嫉妬は」
呆れたように溜め息をつけば小さく口を開いた。
「そんなに平次が好きなんやったら告白でもして来たらええんとちゃうん?そんな勇気もないくせに良うそんな偉そうなこと言えんな」
「っ、うるさい!」
飛んで来たのは平手打ち。
Aは避けなかった。
気持ち良い程の音が響く。
「…満足した?」
冷ややかな目で見つめ、そちらへ歩みを進めた。
「満足せんのやったらまだ叩いてもええよ?次からは避けさして貰うけど」
「…っ、」
「ええんやったら帰るわ」
「っ、ちょっと、! 」
「…何?」
「服部先輩と…」
「いーや。絶対嫌や。ほな、」
ゆっくり、踵を返す。
後ろから聞こえる声を背に受けながらAはその場を去った。
529人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
琴 - 物語読みました。 続きが気になります。 更新待ってますね。 (2023年4月11日 0時) (レス) id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
琴 - 何度も続けてのコメントですみません。。。 またNGワードに引っかかってしまったので○表記にさせていただきました。 (2023年4月11日 0時) (レス) id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
琴 - ままたまた続けてのコメントですみません。。。 2枚のチケットのここの台詞 「 ○○−○−に困ってます、助けてください、を身代わりになって秒○する女嫌やわ」 ここの、助けてください、の後って何か入るのでしょうか? (2023年4月11日 0時) (レス) @page32 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
琴 - また続けてのコメントですみません。。。 NGワードに引っかかってしまったので○にさせていただきました。 すみません。。。 (2023年4月11日 0時) (レス) id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
琴 - また続けてのコメントですみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 平和とはのここの台詞 「警察呼んだらこの女○すで!ええから大人しい言うこと聞け!」 これ正しくはええから大人しくではないんでしょうか? (2023年4月11日 0時) (レス) @page28 id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Rei | 作成日時:2020年3月19日 3時