『鬼滅の刃』ハッピーエンドなんて。

拾捌 ページ19

❀.*･ﾟ 夢主
･


伊之助に 強引に手を引かれて着いた先は屋上。






『どうしたの、授業だよ ？』






私からの問いかけに何も答えない 。ただずっと手首を掴んだまま じっと目を見てくるだけ。






『…っ、嘴平くn… 伊「その呼び方やめろ。」






何分かじっと見られた後は いきなり引き寄せられて 強く抱き締められた。









伊「戻ってんだろ。 記憶」


『…えっ？』


伊「…俺様の目は誤魔化せねえよ」









… 伊之助ってそんな能力あったっけ！！！？？ 人の目じっと見てたらわかるとかあった！！？？









伊「何考えてんだ？」


『ん？あ、いや、何でも…』









いやこれはわからんのかい 。









そこからまた何分か沈黙が続いた。


私はわたしでどうしたらいいかわかんないし









伊「悪かった。あの日、見つけてやれなくて。」


『見つけてやれなくて。って、何？』









-----------------------------------(事故の日)
❀.*･ﾟ 伊之助



伊「ったく、どこ行ったんだよあいつ …！」






あいつの部屋に行ったらAは居なかった。 学校の荷物や制服はあったから家の中にいると思い込んだのが間違いで、 風呂場や庭、厠や屋根裏のどこを見ても見つからなかった。






伊「もしかして外か …」






外しかないと思って玄関に走るとあいつの靴が無くなってた。いつも履いてた、俺と再会して初めて行ったデートで買った靴。


時間を見たらもう朝の4時前で 急いで探しに出かけたけど Aが見つかったと俺に報告が来て行った先は病院。


しかも、記憶が無い。俺の事だけ覚えてなかった。









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❀.*･ﾟ 夢主
･


探してくれたんだ …





『伊之助 、ごめんね … 事故にあう前からずっとアオイと伊之助が仲良いのが不思議で仕方なくて、色んな人に相談してたの。

そしたら、伊之助とアオイは前世で夫婦だったって聞いて、その後に伊之助が「好きだった」って言ったから…』



伊「…はあ？夫婦なんかなってねえよ。好きでもないしな」



『…え？なら好きでも夫婦でもないならなんでみんなが夫婦夫婦言ってたの。…』









伊之助の目が泳いだ。

絶対なんかあったなこれ。

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