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〜智side〜
「ったく、いかすかねぇ兄貴だよほんと。」
帰りの電車の中。
俊敏な指使いでパ○ドラをやり込みながら
三男坊が隣でぼそっ、と呟いた。
「んだよ…最初にあの人にちょっかい
出したのお前じゃねぇか。」
相変わらずの態度に、内心ムッとしながらも
その奥で仲良さげに肩を寄せ合って熟睡している
我が家の泣き虫コンビが視界に入ると
自然と口角が緩んだ。
「うーわ、気持ちわる…もういい時間なんで
隣でニヤニヤすんの辞めて貰えます？」
こいつは、なんで
こうなっちまったんだろうか…
つい、この前まで俺か雅紀にずっと
ベッタリだったのになぁ。
弟の哀しい変貌に世知辛く感じながらも
流れゆく景色の中、俺は数分前の想い人に
思いを馳せていた。
・
『、へっ！？え！？』
目の前で口を抑えてパニック状態のトマトさんを
置いて逃げるようにあの場を去った俺。
あん時は…つい、魔が差した。
『その代わり…
俺に君を守らせてよ』
口では、ちょーカッコイイ台詞を吐いてたけど…
櫻井さんの焦げ茶色の瞳が
あまりにも澄んでいて
年の差とか。男同士とか。
日常では、必ず頭の中で考える筈の偏見なんか
木っ端微塵に砕け散った。
いや…正直自分でも、思うよ。
俺って、あんな事出来たんだなって。
生まれてこの方、告白はされた事はあっても
返事は基本NOしかしてこなかったから
自分には無縁の世界だとばかり思っていた。
あんな、心ん中が満たされる様な
ふわふわとした浮ついた感情とは。
ほんの数秒だったけど…
不意に触れれば、今でも鮮明に蘇る。
目の前で見開かれた彼の大きな瞳と
柔らかい感触…_____
でも、俺は冷静に考えた今でも初めての経験に
胸を弾ませる様な事はなかった。
だって、あの嵐の櫻井翔だぜ？
キスの1つや2つ、ドラマやら何やらで
飽きるほど経験してるだろうし。
こんな、未成年のガキに唇奪われた位で
そんなの屁でもねぇだろ。
…とか思ってたけど
案外慣れてなかったりして。
顔、真っ赤だったし。
あの年でウブ？可愛すぎかよ。
もっと、ちゃんとした奴かましてたら
どんな反応だったのかななんて
一瞬目論んだけど、抑えて良かった。
…だって、その後苦労すんのはあの人だし？
あぁ…大丈夫かなぁ、櫻井くん。
明日の仕事に支障きたしたら申し訳ねぇなぁ…
今頃、魔王に翻弄されてるであろう初恋の人に
心の中で謝りながら腕の中で安らかに眠る
弟の寝顔を指でゆっくり撫でた。
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星羅*(プロフ) - kafka4114さん» わー！泣 初めまして！ お優しいお言葉もいつも見てる、とのパワーワードもとてもとても嬉しいです…！割り込むだなんてとんでもないです〜泣 kafka様も、そのお優しいお心が溶けてしまわれないようにご自愛くださいませ…♪ 本当にありがとうございました！ (2019年8月3日 22時) (
レス) id: bd4aefb8e1 (このIDを非表示/違反報告)
kafka4114(プロフ) - はじめまして！まさか大好きな書き手様たちのお話に割り込むことになってしまうとは思いませんでしたが、伝えさせてください。ごめんなさい！(;´Д｀)いつも見てます！W翔ちゃんの可愛さに悩まされる日々です。暑い日々が続きます、お体にはご自愛くださいませ。 (2019年8月3日 10時) (レス) id: 5af02258aa (このIDを非表示/違反報告)
星羅*(プロフ) - 櫻華さん» とんでもないです！！(アホの子のコメ返) (2018年9月7日 22時) (レス) id: d8808018cc (このIDを非表示/違反報告)
櫻華(プロフ) - なんか色々ありがとうございます！！！←アホの子のコメント (2018年9月7日 21時) (レス) id: 5f6dbffbbd (このIDを非表示/違反報告)
星羅*(プロフ) - 櫻華さん» 櫻華姉さん、いらっしゃいませー！お返事遅くなってしまって申し訳ない｡ﾟ(/□＼*)ﾟ｡ もう山が山々してる展開ですねまさに！嫉妬大野さん大好物です♪次回更新頑張りますね♪ (2018年8月15日 21時) (レス) id: d8808018cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星羅
| 作成日時：2018年6月15日 14時
