33* ページ45
〜S side〜
…たくさん、はしゃいで
疲れちゃったのかな？
その腕の中に、すっぽりと収まっている
すっかり夢の中の翔くん。
さとしくんの服をキュッと小さな真ん丸の手で
握り締めて、穏やかな表情を浮かべている。
『しゃとに…しょお、わゆいこ…？』
思わず胸を討たれた、この子のあの言葉。
俺、こんな優しい子にあんな…
純粋無垢な子供に対して抱えていた
さっきまでの、自分の醜い感情が途端に
恥ずかしくなった。
長い睫毛を伏せて、スヤスヤと眠る翔くん。
この子、絶対将来美人さんになるな〜。
…男の子だけど。笑
ピンク色のぷっくりした頬に残る涙の跡が
可愛くて…サラサラの髪の毛を
起こさない様にそっと撫でた。
「こちらこそ…沢山、話せて良かった。
ありがとう、さとしくん。
これからも、翔くん達を守ってあげてね…？」
お客様と直接会ってお話しするなんて
こんな経験滅多にないから、妙に感慨深くて…
つい感傷的な色の返事になってしまった。
それでも、さとしくんは照れ臭そうにしながらも
力強く頷いてくれたから…
「…？な、なんすか？」
「んーん。可愛いな〜って思ってね。笑」
「はぁっ！？」
最後まで、大野さんとは微妙は感じだったけど…
あんなにぶっきらぼうだった彼が
こうして目を合わせて話をしてくれるのが何か…
俺には心開いてくれたのかなぁ、なんて思うと
すげぇ嬉しくて。
つい、目の前のふわふわの頭を
ポンポンっと叩いた。
…あ、そーだ。
顔を赤くして、上目で睨みつけてくる目線を
無視するように俺は上着のポケットを漁る。
「これ…役に立つかは分からないけど
貰ってくれる？」
取り出したのは、1枚のメモ用紙。
「…ぇ！？」
マネが車を回してくれてる間に
殴り書きした俺の連絡先。
「こ、こんな大事なモン貰えねぇっすよ…！」
「いいのいいの。さとしくんの事は
俺信じてるし。それに…」
そう。俺が1番言いたいことはこのこと。
「さとしくんは和くん達を守る。
これは約束ね？その代わり…
俺に君を守らせてよ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 729人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
星羅*(プロフ) - kafka4114さん» わー！泣 初めまして！ お優しいお言葉もいつも見てる、とのパワーワードもとてもとても嬉しいです…！割り込むだなんてとんでもないです〜泣 kafka様も、そのお優しいお心が溶けてしまわれないようにご自愛くださいませ…♪ 本当にありがとうございました！ (2019年8月3日 22時) (
レス) id: bd4aefb8e1 (このIDを非表示/違反報告)
kafka4114(プロフ) - はじめまして！まさか大好きな書き手様たちのお話に割り込むことになってしまうとは思いませんでしたが、伝えさせてください。ごめんなさい！(;´Д｀)いつも見てます！W翔ちゃんの可愛さに悩まされる日々です。暑い日々が続きます、お体にはご自愛くださいませ。 (2019年8月3日 10時) (レス) id: 5af02258aa (このIDを非表示/違反報告)
星羅*(プロフ) - 櫻華さん» とんでもないです！！(アホの子のコメ返) (2018年9月7日 22時) (レス) id: d8808018cc (このIDを非表示/違反報告)
櫻華(プロフ) - なんか色々ありがとうございます！！！←アホの子のコメント (2018年9月7日 21時) (レス) id: 5f6dbffbbd (このIDを非表示/違反報告)
星羅*(プロフ) - 櫻華さん» 櫻華姉さん、いらっしゃいませー！お返事遅くなってしまって申し訳ない｡ﾟ(/□＼*)ﾟ｡ もう山が山々してる展開ですねまさに！嫉妬大野さん大好物です♪次回更新頑張りますね♪ (2018年8月15日 21時) (レス) id: d8808018cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：星羅
| 作成日時：2018年6月15日 14時
