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〜智side〜
「ずっと…待っててくれたのか？翔…」
俺の問い掛けに相変わらず返事はなかったけど。
ギューッとしがみついて、静かにこくんと
縦に俯いた翔の後頭部を見た瞬間
胸の内が焼ける様に…
グワーッと何かが一気に押し寄せてきた。
「っ、しゃと…？」
「…ゴメン…ごめんな、翔。」
膝をついて、思わず抱き締めた。
その小さな小さな身体を。
次第に、腕の中の体温が上がっていく翔。
片手は背中に。片手は後頭部を包んで
思いっきり胸に抱き寄せると
「ぅ…っ、ひっ…」
俺の頭を撫でる手に呼応するように…
その小さな身体が
ゆっくり震えて、嗚咽を漏らし始めた。
そして
「…しゃと…っ、しょお、のこと…
きやいになった…？」
「…っ！」
「しょお…わゆいこ…？」
翔は物心がついてから
親の顔を1度も見ていない。
他の子と比べて、本来2歳の子供が受けるべき
母親の愛情を感じてこなかったから…
俺達、兄弟は翔が寂しがることの無いように
うんと愛情を注いで、時間を掛けて
大事に大事に育ててきた。
だから…
長男である俺が…翔に何も言わずに
目の前から姿を消すなんて
今までに絶対してこなかったから…
翔は置いてかれた状況を
自分なりに沢山考えて…
俺に嫌われた、と思ったんだ。
「っ、ばか…嫌いなわけねぇだろうが！
お前は、すっげぇいい子だ。
大好きだよ、翔。
寂しい思いさせてゴメンな…」
嫌いになんか、なるわけねぇだろ…
たとえ、翔が今後デッかくなって
反抗期とかがきて…
俺への態度が冷たくなったとしても。
俺は何があっても翔の…弟達の味方でいる。
それが、家族ってもんだろ？
「ごめんな…兄ちゃんが悪かった。
もっと、甘えていいんだぞ？翔。」
安心するように。
大好きだぞって気持ちが伝わるように。
ありったけの想いを込めて
翔の頭を何度も何度も撫でた。
刹那。
「ふっ、ふええぇ…ん！」
ぷつん。と糸が切れたように
楽屋に響く、めったに聞かない翔の泣き声。
どれだけ、成長が早くても
翔はまだ2歳なんだ。
仕事で忙しい母ちゃんや父ちゃんのためにも
俺が…
俺達兄弟が絶対、こいつの事を守る。
腕の中の愛しい温もりに誓って
改めてそう思った。
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星羅*(プロフ) - kafka4114さん» わー！泣 初めまして！ お優しいお言葉もいつも見てる、とのパワーワードもとてもとても嬉しいです…！割り込むだなんてとんでもないです〜泣 kafka様も、そのお優しいお心が溶けてしまわれないようにご自愛くださいませ…♪ 本当にありがとうございました！ (2019年8月3日 22時) (
レス) id: bd4aefb8e1 (このIDを非表示/違反報告)
kafka4114(プロフ) - はじめまして！まさか大好きな書き手様たちのお話に割り込むことになってしまうとは思いませんでしたが、伝えさせてください。ごめんなさい！(;´Д｀)いつも見てます！W翔ちゃんの可愛さに悩まされる日々です。暑い日々が続きます、お体にはご自愛くださいませ。 (2019年8月3日 10時) (レス) id: 5af02258aa (このIDを非表示/違反報告)
星羅*(プロフ) - 櫻華さん» とんでもないです！！(アホの子のコメ返) (2018年9月7日 22時) (レス) id: d8808018cc (このIDを非表示/違反報告)
櫻華(プロフ) - なんか色々ありがとうございます！！！←アホの子のコメント (2018年9月7日 21時) (レス) id: 5f6dbffbbd (このIDを非表示/違反報告)
星羅*(プロフ) - 櫻華さん» 櫻華姉さん、いらっしゃいませー！お返事遅くなってしまって申し訳ない｡ﾟ(/□＼*)ﾟ｡ もう山が山々してる展開ですねまさに！嫉妬大野さん大好物です♪次回更新頑張りますね♪ (2018年8月15日 21時) (レス) id: d8808018cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星羅
| 作成日時：2018年6月15日 14時
