11* ページ11
〜智side〜
それからは、もう至福の時間が続いた。
「んふふっ、しゃとにっ♪＾＾」
今日は、いつも以上に俺にベッタリな翔と
一緒に風呂に入り、お気に入りのリスの
着ぐるみパジャマを着させて。
夕飯は翔の大好物のオムライスを作ってやった。
いつもは、お行儀にうるさい潤も今日は
俺の膝の上で食うことを特別に許してくれた。
あいつも、翔にはとことん甘いからなぁ…
『ごちしょーしゃまでしたっ！』
キラキラ笑顔で、口元にケチャップをつけて
完食してくれた翔。
夕食後は、翔の大好きなチェンジペガサスの
アニメを一緒に見て、ボールで遊んで。
「翔？眠いか？」
「んぅ…まだあしょぶ…」
んな事言ってもね〜翔さん。
ほとんど、もう目が開いてねぇんだわ。
ソファで、DSを弄ってる和もその光景を
見て、珍しく優しく微笑んでる。
「ほれっ、おいで〜翔。」
「んぅ〜っ、しゃとに…」
おぼつかない足取りでヨチヨチ歩いてきて
俺に手を伸ばしてくる小さな身体を
ゆっくり抱き上げて、寝室へ歩きながら
背中をゆっくり規則的にトントンと叩く。
次第に腕の中が重くなってきたのを
見計らって、そっとベッドにおろすと…
「しゃとに…も…いっしょ？」
眠気と戦ってる、うるうるの目で
そう言われたもんだから。
俺は、最近免許の試験勉強で翔と一緒に
寝てやれなかった事を思い出して
ちょっと胸が痛くなった。
勉強中は、起こしちまうから夜は
雅紀と寝させてたんだけど…
やっぱり、あいつじゃ不満か。←解せぬ() by雅紀
「ん。今日からまた一緒。
隣にいっから安心していいぞ。」
「えへへ…しゃとに…だ…すき…」
「んふふ。俺も大好きだよ、翔。」
俺も翔の横に寝っ転がって
小さな身体をギュッと抱き締める。
その優秀な頭を何度も何度も撫でてると…
次第にその大きな目がトロンとしてきて
ゆっくり閉じられた。
「おやすみ、翔…今日はありがとな。」
翔の誕生日には、もう破産するくらい
好きなの買ってやろっと。
小さく決意し、目の前の天使の寝顔に
そっとキスを落とした。
あんま、急におっきくなるなよ〜
兄ちゃん寂しいから。
でも…これで明日から頑張れるわ。
明日の早朝は隣で聞こえるだろう可愛らしい
モーニングコールを期待して。
キュッと俺の服の裾を掴んで寝息を立てる
翔の柔らかい手の平を優しく握って。
静かに、枕元の証明をパチンと消した。
〜fin〜
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 729人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
星羅*(プロフ) - kafka4114さん» わー！泣 初めまして！ お優しいお言葉もいつも見てる、とのパワーワードもとてもとても嬉しいです…！割り込むだなんてとんでもないです〜泣 kafka様も、そのお優しいお心が溶けてしまわれないようにご自愛くださいませ…♪ 本当にありがとうございました！ (2019年8月3日 22時) (
レス) id: bd4aefb8e1 (このIDを非表示/違反報告)
kafka4114(プロフ) - はじめまして！まさか大好きな書き手様たちのお話に割り込むことになってしまうとは思いませんでしたが、伝えさせてください。ごめんなさい！(;´Д｀)いつも見てます！W翔ちゃんの可愛さに悩まされる日々です。暑い日々が続きます、お体にはご自愛くださいませ。 (2019年8月3日 10時) (レス) id: 5af02258aa (このIDを非表示/違反報告)
星羅*(プロフ) - 櫻華さん» とんでもないです！！(アホの子のコメ返) (2018年9月7日 22時) (レス) id: d8808018cc (このIDを非表示/違反報告)
櫻華(プロフ) - なんか色々ありがとうございます！！！←アホの子のコメント (2018年9月7日 21時) (レス) id: 5f6dbffbbd (このIDを非表示/違反報告)
星羅*(プロフ) - 櫻華さん» 櫻華姉さん、いらっしゃいませー！お返事遅くなってしまって申し訳ない｡ﾟ(/□＼*)ﾟ｡ もう山が山々してる展開ですねまさに！嫉妬大野さん大好物です♪次回更新頑張りますね♪ (2018年8月15日 21時) (レス) id: d8808018cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：星羅
| 作成日時：2018年6月15日 14時
