6.3対3のお誘い ページ6
「だから、今週の土曜日に3対3で試合するんだ」
『バレーに3対3とかあるんだ』
「イレギュラーだよ」
『ねぇ、それって見に行ってもいいやつ？』
「大丈夫じゃないかな？」
「じゃあ行こうかな」
『おいでよ！Aさん応援に来てくれたら俺も嬉しい！』
入学して数日経った頃。何気なく山口と雑談をしていたが、どうやら烏野高校男子バレーボール部の新入部員は4名いるらしい。しかし、月島と山口以外の2人がかなりの問題児のようだ。
その問題児2人組の今後の進退をかけて、新入部員2人+先輩1人が1チームの、3対3のイレギュラーマッチが土曜日に行われるらしい。問題児対クラスメイトなんて、少し面白そうでワクワクする。
「ってか君さ、僕たちと一緒に居すぎじゃない？友達いないの？」
『失礼な！ちゃんといるよ、広く浅くね』
「広く浅く？」
『中学生の頃からなの。あんまり深く関わると、色々巻き込まれたりとか大変だから。…特に色恋沙汰ね』
「あー…」
『だから、月島くんと山口くんはハッキリものを言ってくれるし、正直気を使わなくていいから楽』
「君も色々苦労してきたってワケね。あーはい、ヨシヨシ」
『ぇ、急にめっちゃ哀れまれてない？』
涙ガ出テクルネーと心がこもっていない棒読みで、かなり雑にあしらってきた月島に対し「可哀想だと思うのならば、もっと優しくしろ」と膨れっ面で抗議をする。
「自慢の顔が崩れてますよ」とさらに煽ってきた月島の肩に、軽くグーパンチをかましてやった。
『まぁでも仲良くしすぎると、月島くんとか山口くんに想いを寄せる女の子に後ろからブスッとやられるかもだけどね』
「君が困る分にはいいけど、僕に迷惑かけないようにね」
「いや！俺はナイナイ！大丈夫だよ！！仲良くしよう！俺Aさんともう友達だから！！」
『ぇ、山口くん優しい』
「いや、それ山口も気をつけなきゃだからね。普通に逆パターンもあるから」
「ハッ！？その可能性の方が高いんじゃ！？」
急に、夜道とか気をつけなきゃだよねと言いながら、あわあわと慌て出した山口を見て思わず笑みがこぼれる。
「Aさん、見にくるなら差し入れね」
『めっちゃ厚かましいね月島くん』
「ぁ、そうだ連絡先交換しよ！土曜日の詳細また連絡するね！ほら、ツッキーも！」
「はぁ、なんで僕まで？」
『私の連絡先貴重だよ！よかったね！』
「…確かに、高く売れそうだね」
「それはダメだよツッキー！」
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るき(プロフ) - 累さん» コメントありがとうございます。応援していただけると筆が進む気がします！またぜひ覗きにきてくださいね。 (3月16日 23時) (
レス) id: e988f06362 (このIDを非表示/違反報告)
累 - めちゃめちゃ面白くて一気に読んでしまいました！更新大変だと思いますが、続きを楽しみにしています！！ (3月16日 22時) (レス) @page16 id: 5643604c2b (このIDを非表示/違反報告)
るき(プロフ) - 狛さん» コメントありがとうございます。まだ全然キャラたちと絡むことができず焦っております…笑 またぜひ覗きにきてくださいね。 (3月16日 15時) (レス) id: e988f06362 (このIDを非表示/違反報告)
狛 - 題名見たとき「お、恋愛もんもんって感じするな〜」って思ってたら夢主ガチで面白いです(笑)キャラとの絡みが楽しみです！更新頑張ってくださいね！ (3月16日 12時) (レス) @page16 id: c4f896039b (このIDを非表示/違反報告)
るき(プロフ) - ちびさん» コメントありがとうございます。とっても励みになります！ぜひまた覗きに来てくださいね。 (3月15日 18時) (レス) id: 6fb8554a8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るき | 作成日時：2024年3月12日 21時
