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gr「わぎゃ!トントン何をするんだ、痛いだろうが!」
tn「それはこっちの台詞やぞ。まったく…なに友人を脅しとん、素直にAの頭脳を認めとるからやって言えば良いやろうが」
gr「ちょ、お前!何勝手に言ってんだよ!やんのかゴラァ!」
tn「俺はグルさんの心情を代弁しただけやけどな。でも今回の脱走の罰がまだやったから相手したるわ!」
突然二人が立ち上がって胸ぐらを掴み合ったかと思うと自分では思い付かない程の罵り合いを始めた。
え…良いの?国のツートップがこんな言い争ってて。と言うかグルッペン、そんな風に思っててくれたんだ。
二人の罵り合いを眺めながら、今度は嬉しくて布団の端を握り締めていると紅茶が一杯差し出された。その方向を見るとさっきの医師っぽい人がこっちを見ていた。
「ウチの二人が煩くてごめんね。これ、日常茶飯事だから。後自己紹介がまだだったね、僕はしんぺい神。見ての通りここで軍医を務めてるよ。よろしくねA君」
自己紹介をされたので、一度頭を下げる。渡された紅茶はハーブティーなのか色々あって整理が追いついて居ない心がホッとした気がする。
するとしんぺい神は二人の方を向いて特別大きな声とは言えない普通の声量で、恐らく笑顔で言った。
sn「二人共、ここは医務室で今休んでる人が居るんだよ?どうするべきか分かる〜?」
その瞬間頰を引っ張り合ったり、地味に足を蹴り合っていた二人は動きを止めて大人しく椅子に座った。
ここのヒエラルキーってどうなってんの⁈二人が二番目でしんぺい神が一番?いや、その前にあれが日常茶飯事?軽く城三つぐらい壊してそう…
そんな事を考えているとグルッペンが比較的静かに立ち上がると、僕の手を掴んで立ち上がらされた。そして引っ張られながら医務室を出ると二つ隣の部屋につれていたれた。
そこには絢爛豪華な調度品に大きな本棚、ナイフ等が一式、そしてパープルタイガーアイが付いたイヤーカフの形をしたインカム。
『グ、グルッペン。ここってもしかして…』
嬉しい様な怖い様な気持ちになりながら聞いてみるとグルッペンが答えた。
gr「ここがAの部屋だゾ。ナイフや銃、インカムは俺達からのプレゼントだ。それとインカムは音量に気をつけた方が良い、下手したら耳がやられる」
『そうじゃなくて!良いの?僕にこんな立派な部屋、勿体無いよ…』
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水龍(プロフ) - 月歩さん» 了解です! (2020年3月1日 19時) (レス) id: 04e8b3ba29 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - くずをさん» ありがとうございます!応援して貰える分もっと頑張れます!これからもよろしくお願いします!!! (2020年2月25日 4時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
くずを - 初見失礼します!あなたの小説面白くて大好きですこれからも応援してます! (2020年2月24日 23時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - 本当ですか!そう言って貰えて嬉しいです!!! (2020年2月24日 9時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
夏夜空 - 面白すぎますこんな事思い付かないです! (2020年2月24日 9時) (レス) id: 62e5250950 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月歩 | 作成日時:2020年2月22日 21時