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パープルタイガーアイの地に銀細工で「W」の意匠が付いた冠の形をしたラペルピン。どう見ても高級品で、自分の国で「絶対に無くすな」と言われてた装飾品と比べると圧倒的にこっちの方が高い。
どぅえーー⁉こんな高級品、え？本気⁉これ売っただけで多分、街民の暮らしだったら2カ月は持つよ…それを僕に？それともこの国ってこれが普通？
感涙の涙すら引っ込むほど動揺して、もう色々あり過ぎてこの世の常識すら疑い始めて辺りを見ているとトントンが僕の肩に手を置いた。
tn「その気持ちよ〜く分かる。この人こう言う時のテンションの上がり様はヤバいからな」
と疲れた様子で言うトントンの眼鏡の丁番とテンプルの間にはキラリと輝く確か、ルベライトという宝石に同じ様な銀細工の意匠が付いたものが嵌め込んであった。
そんな風景を横に落ち着いてカルテを書いていた医師っぽい人が手を止めてこっちを向くと会話に参加して来た。
「本当、君がここに来た時だって真っ先に君を僕に預けると直ぐに国直属の鍛治師に作れって言ってたもの」
tn「でも鍛治師やって本職は銀細工でも宝石商でも無いから「は、はぁ」とか困惑しとったけど結局作り上げるんよな」
全く話について行けずボーッとしていると、ようやくグルッペンの発言の重大さに気付いて二人の会話を遮ってしまったが叫ぶ。
『はああああ⁈ぼ、僕がここのか、か、幹部⁉嘘でしょ！』
でもグルッペンは驚かず、逆に何言ってんだ？と言うようにキョトンとすると肩をすくめた。
トントン達も特に驚かずそれどころか平然と話の続きを再開し始めた。その光景をみて一人空いた口が塞がらないで居るとグルッペンが口を開いた。
gr「何を驚く必要がある？Aが言ったんだろ？こっちに来たいと。だから幹部にしたまでだ。それに…」
その時、グルッペンが笑った。あの悪魔の様なでも子供の様でもある、そんな笑顔だった。
gr「本気で自国から去ろうとしなければ、あんな事言えないだろ？だったら良いではないか。それとも再びお飾り国王を望むのか？」
グルッペンの言い方はあの時一緒に戦術を考えていた時とは違い冷淡な、一言言う毎に部屋の温度が下がっている様に感じられた。
その言い方に怖くなって布団の端を握りしめているとグルッペンの頭をトントンが叩いた。
はぇ？グルッペンが、総統が頭を叩かれた？え、てかトントン良いの？大丈夫なのそれ？
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水龍(プロフ) - 月歩さん» 了解です！ (2020年3月1日 19時) (
レス) id: 04e8b3ba29 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - くずをさん» ありがとうございます！応援して貰える分もっと頑張れます！これからもよろしくお願いします！！！ (2020年2月25日 4時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
くずを - 初見失礼します！あなたの小説面白くて大好きですこれからも応援してます！ (2020年2月24日 23時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - 本当ですか！そう言って貰えて嬉しいです！！！ (2020年2月24日 9時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
夏夜空 - 面白すぎますこんな事思い付かないです！ (2020年2月24日 9時) (レス) id: 62e5250950 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月歩 | 作成日時：2020年2月22日 21時
