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黒い塊に既視感を覚えているのも束の間、ピッと言う機械音が3、4回鳴ったかと思うと爆発して白い煙が出てきた。
僕は急いで口を塞いだけど陸軍大臣は何事かと今起こっている事を理解できずに慌てふためいていたけれどすぐに倒れて寝てしまった。
やっぱり、これってエミさんが持ってたのと同じゾム特製の催眠ガス弾だ。って事はもしかして…
大臣の手が離れたのですぐに本棚を移動させて秘密通路を覗き込むとガスマスクを付けたゾムが現れて手招きしてきた。
奥に進んでいくと他の脇道からコネシマやショッピ君、シャオロンにひとらん達がどんどん集まってきた。
zm「よし、ここまで来れば大丈夫やろ。A無事やったか?なんかあのハゲ、Aを殴っとったけど」
ht「えっ、それ本当?ごめんちょっと行く場所増えた」
そう言うといつもとは違う真っ黒のマスクを付けたひとらんが刀を握りしめてさっき進んできた道を戻ろうとしたので慌てて引き止める。
みんなを見回すと僕が止めてなかったら多分全員続いて行く程にみんなの顔は怖かった。でもそんな事はあまり気にかからなかった。
『みんな、なんでここに居るの⁉ゾムだけならまだしもコネシマ達まで…』
続きを言おうとすると上の方から爆発音と聞き覚えのある様な無いようなエミさんに近い笑い声とロボロに近い笑い声が聞こえてきた。
『・・・まさかとは思うけどアレってエミさんとロボロ?』
kn「おう!他にも大先生やチーノ、ぺ神は留守番やけどグルッペン等も来とるからな!」
sya「鬱先生は周辺の監視、チーノは破壊工作、ロボロとエミさんは…まぁ思いのままに暴れ回っとる。グルッペン、トントン、オスマンは今行われる筈やった大臣達の会議に乱入中やわ」
その言葉に耳を疑った。
だって一国の幹部の殆どが他国に居てしかも12人の少数で国の中核を壊しに来るなんて、しかも総統が幹部二人連れただけで行動?
『だ、大丈夫なの⁉12人だけで城を破壊しに来るって。それにグルッペン達は別行動?危険だよ!』
するとみんなは首を傾げたり、何言ってんだ?と言う顔になったりして茫然としていた。
そして急に主にコネシマやシャオロン達が笑い出した。その声が響きすぎて驚いているとショッピ君が言った。
shp「俺等は別に、城を破壊しに来たんじゃなくて友人であるAを連れ戻しに来たんすよ」
みんなも頷いて「そうやぞ!」って言ってくれて無意識に涙が頰を伝った。
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水龍(プロフ) - 月歩さん» 了解です! (2020年3月1日 19時) (レス) id: 04e8b3ba29 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - くずをさん» ありがとうございます!応援して貰える分もっと頑張れます!これからもよろしくお願いします!!! (2020年2月25日 4時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
くずを - 初見失礼します!あなたの小説面白くて大好きですこれからも応援してます! (2020年2月24日 23時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - 本当ですか!そう言って貰えて嬉しいです!!! (2020年2月24日 9時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
夏夜空 - 面白すぎますこんな事思い付かないです! (2020年2月24日 9時) (レス) id: 62e5250950 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月歩 | 作成日時:2020年2月22日 21時