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なんだろう、そう思って特に危機感抱かず窓を開けて烏に手を伸ばすと突然耳をつん裂く様にうるさい鳴き声が辺りに響いた。
うわっ、何この烏。急に鳴き出したんだけど⁉もしかしてこれって罠？あぁもうなんで僕っていつもこんな事になる訳？
トントンが怒った時と比べ物にならない大きな音だったので思わず耳を塞いで目を瞑っていると窓の方から誰かが入って気がした。
これ絶対不味いヤツだそう思ってドアの方に近付こうとしたけれど腕を引っ張られて口元に何かを当てられた。
あ、これ間違いなく息したら気を失うパターンだ。僕これ知ってる…じゃなくて！どうしたらいいの？
気付けば烏の鳴き声は止んでいたので目を開けて腕をバタバタさせるけど一向に怯まない。
息を止めるのも限界になって諦めて呼吸をしていると烏の鳴き声に気づいて駆けつけたのかドアが開いてエミさんやトントンが現れた。二人は何かを言っていた様だったけどそれが何だったかは聞き取れず僕は予想通り眠ってしまった。
あ、はは。僕って何回強制的に寝させられたら気が済むんだろ…それに…居る？人生で二度も誘拐される元国王で現幹部って…
次に目を覚ました時には医務室には居なかった。僕の部屋でも会議室でも総統室でもなくて一言で言い表すならば……僕でいっぱいの部屋。
そして服装もさっきまで着ていた服じゃなくて今後一生着る事は無いんだろうなって思っていた王時代に着ていた様な動きにくい服。
えぇ…いや、えぇ…。ま、まぁ起きたら直ぐに拷問とか、牢屋にいるとか、を予想してたからまだ良い方なんだろうけど、これって……全部僕の写真？
自分の状況を確認してみると特に手錠だとか足枷だとかはなくて普通に動く事はできたんだけど、ドアや窓だけはどうしても開かなくて捕まっているのは確定だった。
部屋の家具は鏡ぐらいしかなくて残りは本当に僕の写真や絵ばっかりだった。あまりにも不気味すぎて急いでインカムで連絡を取ろうにも耳に着けていたはずのインカムが無い。他にも持っていた筈のエミさんからの貰った万年筆やチーノから貰った懐中時計も綺麗さっぱり無くなっている。
嘘、何も無い…って事はあの時のラペルピンも僕を攫った人？うわぁもしかして、盗んだ理由って…いや考えるのはやめとこ。
すると鍵が開く音が聞こえたかと思うと如何にもお嬢様的な格好をした金髪の女の人が現れた。
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水龍(プロフ) - 月歩さん» 了解です！ (2020年3月1日 19時) (
レス) id: 04e8b3ba29 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - くずをさん» ありがとうございます！応援して貰える分もっと頑張れます！これからもよろしくお願いします！！！ (2020年2月25日 4時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
くずを - 初見失礼します！あなたの小説面白くて大好きですこれからも応援してます！ (2020年2月24日 23時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - 本当ですか！そう言って貰えて嬉しいです！！！ (2020年2月24日 9時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
夏夜空 - 面白すぎますこんな事思い付かないです！ (2020年2月24日 9時) (レス) id: 62e5250950 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月歩 | 作成日時：2020年2月22日 21時
