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『その提案で行くと突破距離は100km、主力部隊は、敵の第一線に突破口を開く第一梯団と、突破口から波状攻撃を続ける第二梯団だね」
gr「嗚呼、幅広い攻撃正面において個々の部隊は大損害を受けても、後方からの新たな部隊が超越して次の目標地点まで進出を続けることで行われる連続的な波状攻撃を加える事で敵軍の対処能力を越えた密度と速度で攻撃することが狙いだ」
『やっぱり。僕も一度考えたんだけど使用戦力がオーバーしてたから躊躇ったんだよね。でもグルッペンが良いって言ったんだからコレでいっか！』
gr「決まったか？」
するとグルッペンが術案から顔を上げ僕の方を向いていつもの笑顔を浮かべたので同じ様に顔を合わせて微笑み返す。
『うん、後で細かい調整をするとして方針は決まったよ。今回の戦争は』
『「縦深戦術理論を採用する！！」』
よし！めっちゃ綺麗にハモった！なんて子供みたいな事で喜んでいるとどこからか、僕でも気付くほどの濃い殺気を感じる。
グルッペンも同じなのか一緒に恐らく発生源だと思うドアの方を振り向くとバンッ！と壊れそうな音を立ててドアが開き微笑んでいるトントンが現れた。
tn「グルすぁ〜ん、やっと見つけましたよぉ。仕事ほっといて何遊んでるんですか？」
一切目を合わせず「イヤ、ﾁｶﾞｳﾖ。ｱｿﾝﾃﾞﾅｲﾖ」と滝のように汗をかきながら誤魔化すグルッペンを見てようやく理解した。
あ〜、そりゃみんなに助けて貰っても意味無いね。グルッペン、お疲れ様骨は拾っとくよ。
グルッペンの肩に手をポンと置いて頑張れとエールを送り、術案の調整をしようと椅子に座ろうとするけれど目の前に大きな影が現れた。
同時に背中にマフラーが当たる感覚を覚えると手が震え始める。
tn「A？見て見ぬ振りが随分と下手やなぁ。それに前言った筈やぞ？ええ加減休めって。な？」
『で、でもトントンだって今日で3徹目じゃ…』
tn「俺は今日2時間寝たからセーフや。Aはその様子やと寝とらんやろ？つまりそういう事」
トントンさん…2時間は寝たうちに入りません…それとお願いだから僕達を担いでどっかに連れて行こうとするのやめて貰えます？嫌な予感しかしないんですけど…
トントンの肩に担がれているので逆さまに見える視界の中、自分の部屋からどんどん離れていくのを見て絶望する。
さらば戦術案、また無事に帰れたら会おう。
そしてトントンの呪縛から解かれたのは5時間後朝日が昇っている時だった。
22 shp side→←20 (用語だらけです…すみません)
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水龍(プロフ) - 月歩さん» 了解です！ (2020年3月1日 19時) (
レス) id: 04e8b3ba29 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - くずをさん» ありがとうございます！応援して貰える分もっと頑張れます！これからもよろしくお願いします！！！ (2020年2月25日 4時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
くずを - 初見失礼します！あなたの小説面白くて大好きですこれからも応援してます！ (2020年2月24日 23時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - 本当ですか！そう言って貰えて嬉しいです！！！ (2020年2月24日 9時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
夏夜空 - 面白すぎますこんな事思い付かないです！ (2020年2月24日 9時) (レス) id: 62e5250950 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月歩 | 作成日時：2020年2月22日 21時
