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os「話に夢中になっとったから目的をすっかり忘れとったわ」
急いでドアに手を掛けているとオスマンが背後から言った。それを聞いてドアから手を離して席に戻って二人の方を見る。
二人は目を合わせると周りを確認してカーテンを閉めると資料をチェス盤の下から取り出した。
何⁉この展開。これってお茶会だったよね？お茶よりお菓子がメインだったけど…ってえ？なんでそんな所から書類が？
今の状況が全く掴めず薄暗くなった部屋中をぐるぐる見回しているとカーテンの隙間から時計塔の上に人影が見えた。でもそれはすぐに輝く何かが人影の頭部を通過した事で頭から横に倒れて落ちていった。
『ぎゃー！！ね、ねぇっ！今人が！塔の所に人が居たよ！』
混乱してもう人影がいない時計塔を指差して叫ぶけどエミさんは眉一つ動かさない。オスマンに至っては優雅に紅茶を飲んでいる。
それはまるで日常茶飯事だと言う様で動揺しない二人を見て唖然としていると、ティーカップがソーサーに乗る音が響きオスマンがインカムに対応する。
os「お、鬱先生か？……どうやら命中や。後は回収班に任せたらええ。……了解。張り込みご苦労さん」
鬱先生？命中？って事はあれを撃ったのは鬱先生？え、待ってどう言う事⁉
em「おや、随分と早い。回収班から連絡が入りましたよ。観光客は無事お帰りになられた様で」
回収班とか観光客って何？ダメだ頭ショートしそう…
机に突っ伏してショート寸前の頭で一生懸命考えているとエミさんが「大丈夫です？」と起こしてくれる。
机の上に目をやると自分の手元にさっき取り出された書類が置かれている。ひっくり返してみるとそこには
『今回ノE国侵攻ニ於ケル戦力仮定案？しかもこれを書いてるのはグルッペン…て事は、まさか！』
読んでいた書類から顔を上げ二人の方を向くと拍手され一本の万年筆が手渡される。
os「おめでとA。幹部になって6日目、初仕事や。グルッペンも仮定をオーバーしてもええって言っとったみたいやし、存分に考えてええからな」
em「いやぁ観光客を引き剥がすのにかなり時間が掛かりましたが。頑張ってくださいね。これは私からのプレゼントです」
『・・・本当に⁉良いの！僕が、戦術を考えて。それこそ将校の人とか怒らない？』
動揺しながら聞いてみたけれど次の言葉で納得し、部屋に戻って作業に取り掛かった。
“それは、総統命令という名の職権乱用をしましたから”
グルッペン、一体何したの？
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水龍(プロフ) - 月歩さん» 了解です！ (2020年3月1日 19時) (
レス) id: 04e8b3ba29 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - くずをさん» ありがとうございます！応援して貰える分もっと頑張れます！これからもよろしくお願いします！！！ (2020年2月25日 4時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
くずを - 初見失礼します！あなたの小説面白くて大好きですこれからも応援してます！ (2020年2月24日 23時) (レス) id: f3d3ee67c0 (このIDを非表示/違反報告)
月歩 - 本当ですか！そう言って貰えて嬉しいです！！！ (2020年2月24日 9時) (レス) id: 55b2340671 (このIDを非表示/違反報告)
夏夜空 - 面白すぎますこんな事思い付かないです！ (2020年2月24日 9時) (レス) id: 62e5250950 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月歩 | 作成日時：2020年2月22日 21時
