# 15 ページ16
「...え」
「おわっ...」
2人の声が発されると同時にそれが互いの鼓膜を揺らす。橘と柚希の目線は遠き長め。
同じ一点であった。
「え、ねえ」
「うん、分かってる」
「誰もいないのに人の流れを感じる」
「多分橘が言ってる所と同じ辺りだと思う...時空...というか空間の歪みを感じる」
静寂。
風すら揺らがない、真の静寂。
「ねえ絶対そこ誰かいるでしょ！！出てこいよこのやろー！！」
「いや出てこいって言って出てくる人おらんて」
「だったら手は1つだ...」
「...何する気ですか橘さん」
「何するって、此処にはAランクとSランクが居るんだぜ？」
「え」
「とっちめる！！」
言うが早いが、橘の姿が消えた。
否、消えたのでは無い。一直線に駆け抜けたのだ。
元々の運動神経の高さと橘の能力を掛け合わせれば、隣に立つ者は随分と限られる。
違和感と橘、その距離既に10m。
いやいやいや。まさか突進するつもりじゃなかろうな。悪質タックルか。悪質タックルなのか。
止めはせずとも見つめる柚希。
刹那。
距離5m程だろうか、橘の左足が地面を蹴る。
鮮やかに空中で斜め横一回転。戻り際、遠心力を利用した強力な蹴りが、『何か』にぶつかる。
言う慣れば、絶妙に柔らかい＿＿人間の身体の様ななにか＿＿に強烈に食い込むような鈍い音。
其処に何もなければ、橘は空中で美しく一回転して美しく着地しスニーカーの音が辺りに響いたであろう。
しかし、彼女は空中で『何か』にぶつかったのだ。
そしてそのまま、受け身を取って着地。
＿＿＿否。
橘が着地するよりも早く、空間は歪む。
柚希の目が細められたのは、それと同時刻。
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Noel*26(プロフ) - いちごさん» 連コメあざ 頑張って続き書くー頑張るー 伊織じゃねえ伊緒な...(ﾎﾞｿｯ (2020年4月23日 21時) (
レス) id: 3a6dfc07f6 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - ベルガモットと違ってストーリー知らないからワクワクする！伊織ちゃーーん (2020年4月23日 18時) (レス) id: e17064fc66 (このIDを非表示/違反報告)
Noel*26(プロフ) - いちごさん» 更新頻度上げるから目を閉じていてくれ (2020年4月18日 18時) (レス) id: 3a6dfc07f6 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - じゃんじゃん身バレしとるぞコイツ笑笑 ((殴殴蹴蹴ですよｗ (2020年4月12日 18時) (レス) id: e17064fc66 (このIDを非表示/違反報告)
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