「迷イのアリス」3 ページ6
試練実行日まであと4日。
私は朝からなにもすることがなく、ベッドに寝転がっていた。
いつもなら、部屋の掃除とか勉強しようとか考えるんだけれど。
＿＿＿＿＿他の皆は、何をしているんだろう？
そっと、扉をあけて部屋の外を見渡す。
「アリスさんじゃないですか〜！」
「んぇ！？」
扉の視界になっている場所から、トランプ兵が顔を出した。
手には大きなモップを持っている。話を聞くに、することがなくて掃除をしているらしい。
「他の皆は、なにしてるとか、わかる？」
なにきいてんだ私
「そうですね、帽子屋さんは図書室に行くと言ってましたし。女王様はベランダでティータイムですね！あと時計うさぎさんも先程食堂で見かけましたよ！」
「ふーん。チェシャ猫とネムリネズミは部屋からでてない感じ？」
「いえ、部屋にはいませんでしたよ！2人一緒にいるとは限りませんがね！」
それじゃあ暇だし、探してみようかな
トランプ兵に頑張って、と声をかけて先に階段を上る。
三階には図書室とベランダがある。
ベランダで優雅に紅茶を楽しむハートの女王が、いた。
私の視線に気づいたハートの女王が首を傾げる。
「探し人ですの？」
「チェシャ猫とネムリネズミが見当たらなくてね」
「ネムリネズミさんの行方は帽子屋が知っていそうですがね…チェシャ猫さんはあまり馴れ合いがなさそうなのでわかりませんわね…？」
「ありがとう、ティータイム邪魔してごめんねハートの女王。」
「大丈夫ですわよ。アリス。」
ハートの女王に背を向けると次は図書室へと足を踏み入れる。
「どうした、また何か____なんだ、アリスか」
帽子屋は本棚の前で本を探していた。
「チェシャ猫とネムリネズミを知らない？」
「チェシャ猫は知らないな…。ネムリネズミは先程ここにきて花言葉の本を抱えて飛び出して行ったぞ。」
さっきまでここにいたってこと____？
チェシャ猫だけが、行方不明ってことか。
「私の憶測に過ぎないが、2人は一緒にいると思うぞ。」
帽子屋は微笑んでそう言うと私のほうへと歩いてくる。
「私もそろそろネムリネズミが気になっていた頃だ。2人の居場所へ向かおうか。」
「____帽子屋は本当にネムリネズミが好きだね」
「そういう訳ではないぞ、何故か放っておけないのでな」
それを好きっていうんだよ＿＿＿＿＿
まぁ、私もそうなんだけどさ？
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Rain(プロフ) - コメント返信遅れてすみませんヾ(･ω･`;)ﾉ2人はもちろんですがアリスとチェシャ猫、ハートの女王様とトランプ兵ちゃん達もこれから色々ありますのでこれからもよろしくお願いします！ (2018年11月4日 14時) (
レス) id: 2be2978128 (このIDを非表示/違反報告)
杏梨 - すっごく面白いです！個人的に帽子屋さんとネムリネズミちゃんの雰囲気が好きです！これからも応援してます(*´ω｀*) (2018年10月12日 20時) (レス) id: 39f1435603 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rain | 作成日時：2018年10月3日 19時
