「ゴースト・Novelist」第4室 ページ25
「弾くっていっても、楽譜がなきゃね」
「ええ、きっとこのピアノを喜ばせる曲の楽譜がどこかにありますわね。」
私は部屋をまた、見渡す。
楽譜がありそうな場所など、有りすぎてわからない
『曲名ヲ答えよ』
ピアノから声がきこえた。
「ねぇまって、皆」
珍しくアリスが声をあげる
「床に書いてある黒い線、これが楽譜なんじゃない？」
そう言われてみると、家具が音符になっているようだ。
「そうなりますと…………わかりましたわ！！ピアノ、これは『ベートーヴェン悲愴』ですわ」
『セイカイ』
ピアノの譜面台の上に楽譜が置かれた。
どこからともなく拍手が聞こえる
女王は椅子に腰掛けるとピアノに手を置いた。
優しくも怪しい音が、部屋中を包む
トランプ兵は心を打たれたように涙を流し、
私もその場でピアノを聴く。
クラシックとはやはり、良いものだな。
曲が流れ終わると女王はゆっくり椅子から立ち上がり、お辞儀をする
割れるほどの拍手がきこえ、ピアノは音もなく消えた。
椅子の上に、小さな鍵が置いてあった。
「これでまた、ここもクリアですわね」
「いつになったらおわるんでしょうか…」
「そうだな、……ネムリネズミ、どうだ？」
「えっと、……あれ、見え…ない…………？」
ネムリネズミが、細く呟く
「見えない？ネムリネズミどういう____」
ネムリネズミの方へ振り返る
その時
ネムリネズミが＿＿＿＿＿倒れた。
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Rain(プロフ) - コメント返信遅れてすみませんヾ(･ω･`;)ﾉ2人はもちろんですがアリスとチェシャ猫、ハートの女王様とトランプ兵ちゃん達もこれから色々ありますのでこれからもよろしくお願いします！ (2018年11月4日 14時) (
レス) id: 2be2978128 (このIDを非表示/違反報告)
杏梨 - すっごく面白いです！個人的に帽子屋さんとネムリネズミちゃんの雰囲気が好きです！これからも応援してます(*´ω｀*) (2018年10月12日 20時) (レス) id: 39f1435603 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Rain | 作成日時：2018年10月3日 19時
