[Q|K] DARK TASTE [BL短編集]

意地悪 [kwmr×ymmt]−request from 唯月 ページ9

___目が合った。彼はにこりと微笑んだ。


胸が、、高鳴ってしまった……。



いけない、ありえないことなのに、、

心臓が、表情が、脳が、好きだって分からせようとしてくる。

頭では分かってるのに。


高鳴る心臓はとても素直で。
あなたが視界に入る度に早くなる。

「ねぇ、山本」

どうすれば良いんだ…

「なんですか？」

どうするかなんて思いとは裏腹に、河村さんに話しかけられてしまうと自然とMAX笑顔になってしまう……

我ながら素直な性格。

「今度の企画なんだけどさ〜……」
彼が話しかけてくれる。今、好きな人と話してる。

それだけで頰が緩む。僕のほっぺたはゆるゆるだ。

「……っていう企画なんだけど、どう思う？」
「いいと思います！！」
あんまり聞いてなかったけど、口から反射的に言葉が出る。

勢いが良いなぁ、と彼が笑う。


「…山本って好きな人いるの？」

え、いや、なぜ急に！！、？
話の流れわからないけど、そんな話してた？？！

「……え、あ、、いや、、いない…です」

「え〜、意外だなぁ〜…」
驚いたように彼が言う。絶対に彼とは恋愛話をしたくない……

「意外ですか？」
と返してみる。
「うん、意外。最近オフィス来てること多いし、誰かに恋してるのかな〜って思ってた。」

うわぁ……流石河村さんの観察眼……恐るべし…

この気持ちを伝えるかどうかなんて考えてないけど、彼と居られるならなんでも良いかな、なんて思ってしまう。

僕はこの先どうなるのでしょう…



side 河村
まさか、バレてないなんて思ってないよね、？

バレバレだからね？よりによって本人に。
すごい笑顔だし、好きですオーラが溢れてる。

まぁ、可愛いんだけど。

反応が面白いし可愛からもう少し、楽しむとしようか。

出来るだけ、自然に、気づいてない風に声をかける。
魔がさしたので、ちょっとだけ意地悪をしてみようか。

「…山本って好きな人いるの？」








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
河村さん、Sでちょっと意地悪キャラになり気味。

魔性の人[izw総受け]−request from 蛇苺→←看病 [mzkm×kwkm]−request from 小悪魔

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す