砂糖よりも甘い [kwmr×kwkm]−request from ユリぃ ページ4
_陽の光が眩しくて、ゆっくりと目を開けた。
まだ少し眠たい目をこすりながら状況を確認する。視界はまだぼやけているが、今いるところは自分の部屋ではないことが分かった。そして…
…なんで、目の前に拓哉さんの顔があるんだ…?
あ、そーだ、昨日拓哉さんの家にお邪魔して、そのまま泊まったんだっけ。
彼とは交際を始めて3週間ぐらいだ。最初の方に、2人きりの時は下の名前で呼び合おうと決めた。
俺は彼の腕の中で眠っていたらしい。
少し動けば触れてしまいそうな距離感と、彼の整った顔立ち。
なんだか凄く綺麗で、彼と両想いだっていうことが嬉しくてにやけそうになる。
…寝顔、かわいいなぁ…
なんて思っていると、彼の瞼がゆっくりと開いた。
まだ寝ぼけているのかぼーっとしていて、普段からは想像のつかないような表情が新鮮だった。
「おはようございます、拓哉さん」
「…ん。たくろう、おはよう。」
くぁあ、と欠伸をする拓哉さんが可愛くて頰が緩む。
触れたい、なんて思ったのでそのまま彼にぎゅーっと抱きついてみた。
柔らかい肌の弾力と彼の香り。
「…拓朗、俺が動けない」
「まだ寒いからあったまってるんです…っ」
彼はふふっと笑ってから、俺の頭を撫でた。
「朝ごはん作ろうと思ってるけど、俺から離れないと食べられないなぁ」
食べないの?と、いたずらっ子みたいに彼が笑う。
「〜〜っ!!拓哉さんの意地悪っ!‼」
俺はしょうがなく彼から腕を離した。
ちょっと遅めの朝食を食べながら、彼と今日の予定を立てる。
「今日は何がしたい?」
彼はトーストを頬張りながら、
「拓哉さんと一緒ならなんでもいいです!」
んーと、答えになってないな…
「だって、この前2人っきりだったのに、拓哉さんのことずーっと課題に取られてたんですよ!?」
ぷんぷん、というふうに彼が言う。
あぁ、甘々だ。これが噂のバカップルってやつか。
「だから、今日は俺が独り占めしても良いですよね、ね?」
「うん、良いよ」
笑いながら返す。
今日だけは彼が独り占めするらしいので恋人らしい営みは我慢しようと思った。
あー、幸せだ。最高だ。俺は脳まで甘くとろけながら、最愛の恋人と今後の予定を話し合った。
__結局、俺が我慢できなくなっちゃったのはまた別の話。
溺れる[mzkm×izw]−request from 蛇苺→←本当は? [side kwkm]
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一ノ瀬(プロフ) - 梅干しさん» 楽しんでいただけたようで何よりです…!読んでいただきありがとうございます! (2020年5月14日 22時) (レス) id: d94f19ab14 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し(プロフ) - ありがとうございます…!!!すごくすごく素敵でした!!遅くなってしまって本当にすみません!!ありがとうございました…!!! (2020年5月14日 13時) (レス) id: 6d490a7d89 (このIDを非表示/違反報告)
一ノ瀬(プロフ) - 蛇苺(へびいちご)さん» いえいえ!楽しんでいただけて何よりです!遅くなってしまい申し訳ありません… (2019年12月21日 20時) (レス) id: d94f19ab14 (このIDを非表示/違反報告)
蛇苺(へびいちご)(プロフ) - 通知が来てなくて気付きませんでした…m(_ _)mリクエストをしておきながら申し訳ないです…!読ませていただきました!最高ですありがとうございました...!!! (2019年12月2日 20時) (レス) id: e5ad2cf434 (このIDを非表示/違反報告)
一ノ瀬(プロフ) - まままさん» リクエストありがとうございます!相変わらず亀ペースなのでリクエスト消費がとても遅くなってしまいますが、待っていただけると嬉しいです、! (2019年11月24日 16時) (レス) id: d94f19ab14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:一ノ瀬 | 作成日時:2019年3月18日 0時