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本当は? [izw×fkr] −1 ページ1

_ふとした瞬間に、君のことを考えている。

そんなことに最近になって俺は気づいた。

長い手足、へにゃりと笑う顔、少し鼻にかかるような声。
なんだかその容姿と行動の全てが鮮明に脳裏に焼き付いていて、いつでも思い出せる。

俺はソファに座りながら考える。

彼は今日、オフィスにくるのが遅れるらしい。

…あぁ、早く来てくれないかな…

異様に会いたい。会って何かしたいというわけではないけれど、ただ会いたい。


_待って、この気持ちって…

「…恋、なのかな」

呟いてみる。オフィスには1人だから独り言…

「え、伊沢さん気づいたの今更ですか…?」
…⁉なんでここに川上⁉

川上はそんな俺の心の中を表情で読み取ったらしい。

「ちゃんと声はかけました。伊沢さんが気づかなかっただけです。」
全く気付きませんでした…

…それより、
「川上、今更って言ったよね…?」

「あぁ、はい。伊沢さん、福良さんへの好意ダダ漏れですよ。周りの皆も分かってると思います、」
ただ、当の本人が無自覚とは…と、川上は苦笑しながら続けた。

まじか、ってことは。
「福良にもバレてる…?」

「いや、バレてないと思います。不確かですが、彼、鈍感なんで」
笑いながら川上がパソコンを開く。
きっと記事を書くのだろう。

…良かったぁ…バレてない…‼

川上は喜んでいる俺を見て、
「早く告白した方がいいと思いますよ、」

_え、告白…?
「…しないよ。男から好きとか言われても普通引くでしょ」

じゃあ、仮に、と彼はこちらを真顔で見つめる。
「もし俺が、伊沢さんのこと好きって言ったらどう思います?」
「まぁ、嬉しい、けど…」
「きっと福良さんも同じですよ!早く告白してきてください。」

…なんとも強引な。

そんな時、
「お、川上来てたんだ〜」
俺の想い人と、
「おー、伊沢と川上だー」
須貝さん。

告白…ねぇ…
まず、2人きりになれないから出来ないだろ…

_そんな考えは川上によって壊されることになる。

本当は? [izw×fkr] −2→



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設定タグ:BL , 短編集 , ノックイズ   
作品ジャンル:恋愛
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一ノ瀬(プロフ) - 梅干しさん» 楽しんでいただけたようで何よりです…!読んでいただきありがとうございます! (2020年5月14日 22時) (レス) id: d94f19ab14 (このIDを非表示/違反報告)
梅干し(プロフ) - ありがとうございます…!!!すごくすごく素敵でした!!遅くなってしまって本当にすみません!!ありがとうございました…!!! (2020年5月14日 13時) (レス) id: 6d490a7d89 (このIDを非表示/違反報告)
一ノ瀬(プロフ) - 蛇苺(へびいちご)さん» いえいえ!楽しんでいただけて何よりです!遅くなってしまい申し訳ありません… (2019年12月21日 20時) (レス) id: d94f19ab14 (このIDを非表示/違反報告)
蛇苺(へびいちご)(プロフ) - 通知が来てなくて気付きませんでした…m(_ _)mリクエストをしておきながら申し訳ないです…!読ませていただきました!最高ですありがとうございました...!!! (2019年12月2日 20時) (レス) id: e5ad2cf434 (このIDを非表示/違反報告)
一ノ瀬(プロフ) - まままさん» リクエストありがとうございます!相変わらず亀ペースなのでリクエスト消費がとても遅くなってしまいますが、待っていただけると嬉しいです、! (2019年11月24日 16時) (レス) id: d94f19ab14 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:一ノ瀬 | 作成日時:2019年3月18日 0時

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