逃亡(小松side) ページ32
Aさんに手を引かれ､病院の廊下を走る｡
野原を駆け回る鹿のように､しなやかに走る彼女がとても美しく見えた｡
『昌平さん､まだ行ける?』
｢うん｡俺は大丈夫だよ｣
むしろ､それは俺が言うべき台詞じゃないのか｡
自分で言うのもアレだけど､アクションやってたし､体も鍛えているし､持久力には自信がある方だ｡
そんな俺と同じペースで走って､なおかつ息も切れていないAさんが不思議なくらい｡
｢Aさんは?｣
『大丈夫だけど､出来れば少し休みたい……かな』
遠慮がちに言うその顔は､少し余裕が無さそうで｡
今すぐ立ち止まって休みたいけれど､後ろを振り返ると､まださっきの人達はしつこく追ってきていた｡
こうなったら｡
｢Aさん､こっち｣
『えっ､ちょっ……!』
丁度視界に入ったドアに肩からぶつかってこじ開け､中へ入る｡
視界に､人2人がギリギリ入れそうなロッカーが映った。
……ここならどうだろう｡
縦長のロッカーだから､横並びで立っていれば入れそうだ｡
｢入って｣
『う､うん』
Aさんを押し込み､自分も中へ入る｡
横並び､なんて言っていたが､思ったより狭かった｡
入れない訳では無いが､隣のAさんも
少し顔を歪めているからキツいんだろう｡
｢っ､ごめん｡ちょっとこっち来て｣
そう言って向かい合うと､左手をAさんの後頭部に添える｡そして､そのまま抱き寄せた｡
ふわりと､Aさんの香りが鼻を掠めてドキリとする｡
『あ､あの昌平さん』
｢ん?どうしたの?｣
『昌平さん居ると､心強いね｡安心した』
こちらを見上げたかと思うと､安心したように微笑むAさん｡
あぁ､もう可愛すぎてどうかなりそう｡
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自由くん単推し - 入野自由くんってリクエストできますかね・・・？出来たらお願いします！ (2021年8月5日 12時) (
レス) id: dc664a3ce7 (このIDを非表示/違反報告)
ひより - ヨシキ君がめっちゃカッコいい！良平さんとの絡みも好きですけど、ヨシキ君もサイコーですね！更新待ってます！ (2021年7月21日 1時) (レス) id: 9a0618e164 (このIDを非表示/違反報告)
のりすけ(プロフ) - ハルさん» ハルさん、いつもコメントありがとうございます！お待たせしてしまいました…！また、お返事遅くなってしまいすみません！これからも楽しんで頂ければ幸いです！ (2021年6月14日 17時) (レス) id: 86a01f777b (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 更新待ってます (2021年5月29日 21時) (レス) id: 7e07349c9e (このIDを非表示/違反報告)
のりすけ(プロフ) - 本さん» 本さんコメントありがとうございます！お返事遅くなってすみません！そう言って頂けると私も嬉しいです(^^)ちょえさん好きなので今後もちょこちょこ出てもらう予定です！お楽しみに〜 (2021年3月31日 9時) (レス) id: 86a01f777b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のりすけ | 作成日時：2018年12月10日 21時
