・(6日目の続き) ページ2
｢お待たせしました､ブルーラグーンです｣
良平｢どうも｡はい､どうぞ?｣
『あ､ありがとうございます』
目の前に置かれる一つのグラス｡
水色と青のグラデーションで爽やかな印象のお酒だ｡また､グラスのフチにはオレンジが添えられていてパッと目を引くものになっている｡
『わ､綺麗……!』
良平｢でしょー?Aにピッタリだと思ってさ｡連れてきたかったんだよね｣
あのあと､良平さんから言われたお願いは"2人で飲みに行く事"と､"下の名前で呼ぶ事"だった｡
『何でわざわざ…?普段でも行けますよね?』
そう｡よく収録だって一緒になるんだから､今じゃなくても＿＿＿?と思ってしまう｡
お願いの程度まで考えちゃってるあたり､どうやらこのゲームに相当毒されてるらしい｡
まぁ､予定が合わせにくいとかそんな所だろう､くらいに思っていたんだけど＿＿＿＿待てども待てども､返事がない｡
『良平さん?』
｢…え?!あ…2人で､来たかったという､か｣
『え?』
良平｢っ……!だから､いつもだと江口とか代永とかも一緒だろ?俺は､お前と2人で来たかったの!!｣
それだけっ!!と勢いよく言い切ると､ぷいっと顔を背けてしまった｡
いつもからは考えられない幼さが垣間見え､何だか擽ったい感じがした｡
その時｡
マスター｢……っ､ふふ｣
良平｢ちょっ､何で笑うのマスター!｣
マスター｢ふ､いえ…木村さんも"ちゃんと男"なんだなぁと思いまして｣
『マスター､それ詳しく』
そんなネタを逃すわけに行かまい!と､食い気味に聞いてみる｡
マスター｢他のお客さんに口説かれてものらりくらり躱すのに､自分の時は全然なんだなぁと｣
良平｢それ､バカにしてる?｣
『?良平さん好きな人居るんですか?』
良平｢は?｣
マスター｢……まだまだ先は長そうですね｡木村さん｡これ僕からのサービスです｣
マスターはそう言って良平さんの前にグラスを置くと､優雅に去って行ってしまった｡
良平｢＿＿＿"強い意志"｣
『?どうしたんですか?』
良平｢これの､カクテル言葉｣
『ほぉ…あ､じゃあ私のは』
良平｢それは自分で調べて?｣
『えぇー…』
なけなしの可愛さを総動員してむくれてみるも､
良平｢そんな顔してもだーめ｡ほら､そろそろ時間もいい頃だし帰ろ?｣
しれっと躱されてしまった｡
『はーい…』
渋々席を立ち､マスターに一声かけて店を出る｡
良平｢家､この近くだろ?もう遅いし送ってく｡
あと…手｣
差し出された手をおずおずと握ると､その手はとても温かかった｡
・(木村side)(長くなってすみません)→←・(諏訪部ver.2)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 376人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男性声優」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
自由くん単推し - 入野自由くんってリクエストできますかね・・・？出来たらお願いします！ (2021年8月5日 12時) (
レス) id: dc664a3ce7 (このIDを非表示/違反報告)
ひより - ヨシキ君がめっちゃカッコいい！良平さんとの絡みも好きですけど、ヨシキ君もサイコーですね！更新待ってます！ (2021年7月21日 1時) (レス) id: 9a0618e164 (このIDを非表示/違反報告)
のりすけ(プロフ) - ハルさん» ハルさん、いつもコメントありがとうございます！お待たせしてしまいました…！また、お返事遅くなってしまいすみません！これからも楽しんで頂ければ幸いです！ (2021年6月14日 17時) (レス) id: 86a01f777b (このIDを非表示/違反報告)
ハル - 更新待ってます (2021年5月29日 21時) (レス) id: 7e07349c9e (このIDを非表示/違反報告)
のりすけ(プロフ) - 本さん» 本さんコメントありがとうございます！お返事遅くなってすみません！そう言って頂けると私も嬉しいです(^^)ちょえさん好きなので今後もちょこちょこ出てもらう予定です！お楽しみに〜 (2021年3月31日 9時) (レス) id: 86a01f777b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のりすけ | 作成日時：2018年12月10日 21時
