奇跡の星の、誰かの可能性。【星のカービィ】

▼『………どうしたの？』 ページ8

○カービィの場合

何だか、珍しい位ぼーっとした様子で空を眺め続けるピンクの悪魔を見かけたので、尋ねてみた。


「え？…あ、A？」

隣にやって来ていたことに気付いていなかったらしい。

少し驚かれた。

『何か考え事？』と尋ねてみると、

「うん」とすぐに返事が返ってきた。

「色々思い出したりしてたけど、やっぱり

　一番考えてたのは、今日のご飯かな！」



…………相変わらずですね。

『そっか』、という言葉をかけるより先に相手が口を開き、

「…でもね、ぼく、

　Aのことも沢山考えてたよ」


優しい声で、笑顔の悪魔にそう告げられるのだった。



○メタナイトの場合

何やらずっと考え事をしている様なので、尋ねてみた。


「………いや、少々考え事をしていてな」

『例えば？』と内容を聞き出そうとしてみると、

「……プププランドや、ハルバードのことも
　そうだが………そなたのことを少し、な」

此方を見ず、何処か遠くを見つめる様に、静かに話す彼。


「…………」

そのまま深〜い思考に入られてしまった。

仕方ない。

…耳(？)(正確には耳がありそうな位置か)に顔を近付けて、ふぅっと息を吹きかける。

ばっ、と物凄い勢いで此方を見る彼。
仮面の下の顔は、赤くなっている様にも見えた。

「…………っ」

そうして、目を逸らされた。



○ワドルディの場合

「……今日のお仕事を振り返ったり、明日の

　お仕事を考えたり、してました。

　明日も皆の為に頑張らなくちゃなので！」


そう笑顔で話す彼。

仕事の反省を行う辺り、本当に真面目だな、と思う。


『明日も頑張ってね』、そう言いながら相手の頭を撫でてみる。


「わにゃ、……ありがとうございます…」

終始、嬉しそうだった。



○マルクの場合

ぼーっと、それも長いこと空を見ていたので、尋ねてみた。

ゆっくりと、顔が此方を向く。


少し斜め下を見ていて、その表情は何だか戸惑っている様にも見えた。


改めて『どうしたの？』と尋ねてみると、

「…………慣れないことは、

　考えるべきじゃなかったのサ…」

そう言って、抱きついてくる彼。
抱き返しながら優しく撫でてあげると、嬉しそうな表情をしていた。


………こんな時間が、ずっと続けば。



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甘さを探しています……。

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