【呪術廻戦】Re:ゼロから始める呪術師生活(半強制)Ⅱ【夏油傑】 (ページ9)

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あの人の青ページ9

『……教育ね……』
硝子ちゃんはその後、虎杖を解剖する前に虎杖が生き返っちゃったからちょっと残念だったとか、五条さんが交流会で復帰させるまで報告の修正しなくていいって言ってたとか色々と話してくれた。

それから、伏黒や野薔薇も交流会に参加予定であること、五条さんが虎杖に振った重めの任務で虎杖に起きた出来事なんかも話してくれて、丁度話し終わったタイミングで呼びに来た補助監督と一緒に出張に行ってしまった。

丁度硝子ちゃんと入れ替わりで来た看護師さんや担当医との邂逅を簡単に済ませ、窓で切り取られた青を見上げた。

{あの人の青よりも少し濃いんだよな……紫がかってるし、あの人の青は悔しいけど透き通ってるんだよな……}

そんなことを考えながら規則正しい心電図の音を聴きながらベッドに横たわっているからなのか、長い間意識不明だったが故に体力の消耗が激しいからなのか、瞼が重くなってくるのを感じて特に逆らうことも無く私は夢に溶けて行った。

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意識を取り戻し、夢から覚めると婚約者(仮)がそこにいた。
意識が回復したその日の内の再会である。

『……ひっどい顔ですね』
五「酷いのはどっちだよ、こんなグッドルッキングガイで婚約者想いのナイスガイを捕まえて」

『本当のGLG(グッドルッキングガイ)もナイスガイも自分からそうだとは言いませんけどね』
五「そこはほら、僕だから」
『っていうか婚約継続中だったんですか？もうとっくに破棄されたかと思ってたんですけど……』

五「伊地知といいオマエといい、揃いも揃って僕のことなんだと思ってんの……オマエが意識不明だったから条件に当てはまるのかどうかわかんなかったんだよ」
『あっ、そうか……結婚までの期限は決めてたけど婚約破棄の期限決めてなかった……』

五「今の内に決めとく感じ？」
『決めとかないと後で面倒なことになりかねませんから今決めましょう』
五「僕は決めなくても問題ないよ？」
『そうだな……3ヶ月、3ヶ月間呪術師としての活動及び意思決定ができない状態になったら婚約破棄しましょう』

ブーブーと五条さんは文句を言うが、丁度いいタイミングで看護師さんが来てくれた。
私は未だに回復しきっていない体力を取り戻すためにも五条さんの相手を看護師に任せて再び夢の世界に溶け込んで行った。