【呪術廻戦】Re:ゼロから始める呪術師生活(半強制)Ⅱ【夏油傑】 (ページ1)

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RB'sと好みページ1

乙「民間軍事企業……」
希「RustyBullet……」
『直訳すると錆びた弾丸、本来鉛は鉄に比べてサビが目立たない金属なんだけど、創設者が錆びた弾丸で命拾いしたとか何とかで会社の名前にしちゃったんだって』

そこで実働部隊として仕事をしている人たちは自分たちのことをRB'sと呼んでいる。
かくいう私も由基ちゃんに出会うまでRB'sの最年少メンバーだった。

大体出向く現場は不衛生な街、弾数も限られてる、さらに役立たずの間抜けな護衛対象が居たりと、呪術師の方がよっぽどいい仕事だと錯覚してしまう程の仕事だった。
給料はよかったけど。

本格的にRB'sの一員として活躍しだしたのは13ぐらいの頃、兄さんと五条さんが星漿体の任務に付いたのと同時期に私に友達が出来た。

『その子の親はアジア圏で覇権を取ってた麻薬カルテルのトップでね、カルテル同士の抗争に巻き込まれて拉致されたところを私たちが助け出して家に帰す予定だった』
希「だったっつーことはソイツ死んだのか？」
『うん、死んだよ』

その子を貫いた弾丸は私たちと同年代の少年が放ったものだった。
私はその子の肉壁にならなきゃいけなかった立場だった、でも凶弾に倒れたのは彼女だった。

依頼主に何をされても仕方ない立場だった。
だけど、私は生きてた。

私の代わりにあの子を攫ったカルテル諸共、依頼主のカルテルが壊滅した。

社長もRB'sのみんなも何も言わなかった。
それが一番深く刺さった。

それからがむしゃらに仕事をこなした。
たまに見えてた呪霊も適度に祓った。
現地の子供たちにはシャーマン、ソーサラー、ウィッチなんて呼ばれた。

そんな時にこう話しかけられた。

？「やぁ、そこの君。日本人だよね？どんな女が好み(タイプ)かな？」
『……私女だけど』
？「マジんがー!?ええっとじゃあ、どんな男が好み(タイプ)だい？」
なんだコイツって思ってスルーしたけど、しつこかった。

『女はアスミタだったけどもう居ない、男は最低限私を投げ飛ばせるヤツ』
アスミタというのが彼女の名前、意味は"あなたの娘があなたのプライドの源である"その名の通り彼女を失った親は自分の命と引き換えに報復を選んだ。

九「そうか、いい子だったんだね。自己紹介が遅れたね私は九十九由基、君の名前は？」
『PMC·RustyBulletの実働部隊所属の夏油A』
九「それじゃあ君が、夏油くんの妹なんだね……」

これが兄さんの離反を後押ししてしまった特級呪術師九十九由基との出会いだった。