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『…どうして……』
もう2度と会うはずがないと思っていた彼は、翌日の朝も同じように現れた。同じようにこちらを見つめて。
その翌日も。さらにその翌日も。
ただ顔を合わせているだけなのに、何日かすると自然に警戒心など解けていた。きっと彼は私のことを言いふらしたりしないし、私に危害を加える人間ではない、と。
日に日に増えていく痣を見ても、彼は驚かなかった。それどころか、どこか親しみを込めた視線を向けられた。同情や憐れみなどで表せるようなものではなく。
どれくらい経っただろうか。
今日は早くから2人が家を出たのを良いことに、長らくベランダに出ていた。もちろん、視線の先にいる彼も微動だにせず。
「……ねぇ、」
ただ目を合わせるだけだった今までとは違い、今日は初めて声をかけられた。まさか声をかけられるとは思わず、つい身構えてしまう。
「君は、どうして逃げないの？」
『…どこへ？』
「え？」
『どこへ逃げるっていうの…？』
私には行く当てなどないというのに。
彼はしばらく考えた後、ゆっくりと口を開いた。
「…ねぇ、俺のところにくる？」
それはまるで救いの手のようだった。今までに手を差し伸べてくれた人はいただろうか？
彼のことなど全く知らない。もちろん彼も私のことを何も知らない。でも、ここよりも息苦しい場所はきっと存在しないだろう。
どこでもいい。とにかくここから逃げ出したかった。
『あなたは、私を助けてくれるの…？』
縋り付くような声で、彼に助けを求めた。
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『…それ、ほんとに言ってるの？』
「大丈夫。ちゃんと受け止めるから」
彼が提案したのは、ベランダから飛び降りること。彼は受け止めてくれるというが、2階から飛び降りる人を果たしてしっかりと受け止めることができるものなのか。
まぁ、どうせ死んだって構わないか。
そう思い、ベランダに足をかけて彼の元へと飛び込む。
目を強く瞑っていたが、一向に痛みはこなかった。それどころか、誰かに包まれた安心感を感じ、ゆっくりと目を開けると、
「ほらな？大丈夫って言っただろ」
彼がしっかりと受け止めてくれていた。
いつも見ていた彼が、手の届く範囲にいることに違和感を感じ、思わずまじまじと見てしまう。
わ、睫毛長い。それに、やっぱり整った顔をしてるなぁ…。
人1人を軽々と抱えるなんて、優しそうな見た目に反して逞しい人だ。
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Re:(プロフ) - ただの専門学校生。さん» わぁぁ！！ありがとうございます…！！ おそらく無事に(?)作成できたと思います！！丁寧に教えてくださって感謝です；； 嬉しいお言葉もありがとうございますㅠㅠ (2022年4月15日 17時) (
レス) id: 320fdc4232 (このIDを非表示/違反報告)
ただの専門学校生。(プロフ) - アンケート作るの、特に難しいことはないので簡単に作れます！ (2022年4月15日 12時) (レス) id: ca3a9bdb52 (このIDを非表示/違反報告)
ただの専門学校生。(プロフ) - はじめまして！更新楽しみにしておりました、今までのお話し全部好きです！アンケートは作品を作る画面に、アンケートメーカーっていうのがあるのでそれでできますよ！！あと3人も楽しみです〜！ (2022年4月15日 12時) (レス) @page28 id: ca3a9bdb52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Re: | 作成日時：2022年3月1日 19時
