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そんなことを考えていたからだろうか。


目を覚ますと、僕がいたのはお城の中だった。


ヒョン達から話は聞いていたため、ついに体験する日が来たかという気持ちはあったものの、焦ることはなかった。ちゃんと元の世界に戻れることを知っているからだ。


「…こんな時でも僕は王子様じゃないのか」

鏡に映る姿は、動物の毛皮のようなものを纏っており、腰には銃がある。
どうやら狩人になったようだ。

まぁ実際には白雪姫を助けていたし、誰かを手にかけないだけ良しとしよう。




そんなことを考えていると、女王からの呼び出しにより、大きな鏡のある部屋へと連れて行かれた。

「狩人よ、お前にはこの小娘を始末してもらいたい」

可哀想に。可愛い見た目をしているだけで命を狙われることになるなんて、と顔も知らぬ白雪姫に同情していると、鏡に映ったのはAだった。

「っえ、…」

「なんだ、知っているのか?」

「いえ、初めて見ました」

「そうか、ならよい。手段はお前に任せる。頼んだぞ」

「…分かりました」

まさか、白雪姫がAになるなんて…
とりあえず、物語通りにシナリオを進めていけば彼女が命を落とすことはないだろう。早く彼女を見つけ出さないと…!!



















「…いた!!良かった、無事で」

人気のない森の中に行ってみると、綺麗な花に囲まれて彼女はぐっすりと眠っていた。

「呑気に寝やがって…」

と彼女の頬を軽く抓る。相変わらず寝顔も可愛い。


『ん…、スングァナ…?』

「おはよ、A」

『あれ?私……って、ここどこ??』

「はは、やっぱりそうなるよね」

事態についていけていない彼女に、今回の出来事や体験者達の話をする。初めは戸惑っていたが、ちゃんと元の世界に戻れると知ると、安堵したようだ。

『じゃあ私は小人達のいる小屋に行けばいいのね』

「話が早くて助かるよ」

『でも、スングァンは大丈夫なの?命令違反で罰を受けたりするんじゃ…』

「僕のことは大丈夫。ほら、早く行きな」

何度も心配そうに振り返る彼女の背中を押し、僕は元来た道へと歩き出す。
さて、上手く女王を騙すことができるだろうか。


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Re:(プロフ) - ただの専門学校生。さん» わぁぁ!!ありがとうございます…!! おそらく無事に(?)作成できたと思います!!丁寧に教えてくださって感謝です;; 嬉しいお言葉もありがとうございますㅠㅠ (2022年4月15日 17時) (レス) id: 320fdc4232 (このIDを非表示/違反報告)
ただの専門学校生。(プロフ) - アンケート作るの、特に難しいことはないので簡単に作れます! (2022年4月15日 12時) (レス) id: ca3a9bdb52 (このIDを非表示/違反報告)
ただの専門学校生。(プロフ) - はじめまして!更新楽しみにしておりました、今までのお話し全部好きです!アンケートは作品を作る画面に、アンケートメーカーっていうのがあるのでそれでできますよ!!あと3人も楽しみです〜! (2022年4月15日 12時) (レス) @page28 id: ca3a9bdb52 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Re: | 作成日時:2022年3月1日 19時

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