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長い階段を駆け下りていると、あと少しで下りきるというところで彼女が転びそうになる。
「危ないっ…！！」
前に倒れかかる彼女を助けたのは、幼い顔立ちをした男の子だった。ソクミナよりも少し年下くらいだろうか？
……それにしても、助けたのはナイスだけどいつまで抱き抱えてるの？
なんて、僕らしくない。こんなにすぐ嫉妬するような男だっただろうか。
今度は可愛らしい顔立ちをした男の子が近付いてきて2人を引き離す。良くやった、でも手を繋ぐ必要はないんじゃない？
遠くて会話は聞こえないが、馬車に乗り込む姿は見える。
「待って、せめて名前だけでも…！！」
その声が聞こえたのか制者がこちらを振り向く。
え、ソクミナ！？と思ったが、僕の顔を見て何も反応が無いということは彼もハニと同じようにそっくりなだけだろう。
そんな僕の制止も虚しく、彼女を乗せた馬車は走り去ってしまった。
「……まだ君といたかった…」
俯くと足元に光る物が。
「…ガラスの靴！！やっぱり彼女がシンデレラだったんだ！！」
物語通りなら、これがあれば彼女を探し出せるはずだ。
「…待ってて、すぐに迎えに行くから」
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あれからすぐに彼女を探すためにあらゆる手段を尽くした。
「ジョシュア様、こちらが頼まれていた物になります」
「ありがとう、準備の方は？」
「すみません、そちらはまだ…」
「早急に、と言ったはずだよね？」
「も、申し訳ありません！！すぐ終わらせます！！」
僕に資料を手渡すと怯えたように部屋を出て行った。
JH 「お〜お〜、ジス荒れてんなぁ〜。こんなに荒れるのは初めてじゃね？」
なんて、呑気な声を出しながら先程出ていった彼と入れ違いで入ってくる。
「うるさい、ハニ」
JH「まぁ、そんな怒んなって。何？舞踏会で振られでもしたの？」
「……そうかもね」
JH「……あー、なんか悪いこと言ったな」
「悪いと思うなら少しくらい手伝ってくれない？」
JH「何してんの？」
「…彼女を探してるの」
そう言ってガラスの靴を彼に見せる。
JH「こんなんで探せるの？」
「国中の女性の中で、足のサイズがこの靴のサイズに近い人を絞った。明日その女性達に会いに行くからハニも同行して」
先程の彼が持って来てくれた資料を渡す。
JH「命令とあれば行くに決まってるでしょう。ジス王子」
こんな時だけ王子呼びとは。都合のいいやつだ。
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Re:(プロフ) - 千笑さん» 嬉しいお言葉ありがとうございますㅠㅠ私もプリンセスの中で一番シンデレラが好きなので、とても長くなっちゃいましたㅎㅎ (2021年9月22日 21時) (
レス) id: 7a7c61f04b (このIDを非表示/違反報告)
千笑 - 主さんの世界観が素敵すぎて、脱帽です！個人的にもシンデレらが好きなので、とても楽しませていただきました。ウジの話も面白かったです!素敵なお話をありがとうございました。 (2021年9月22日 7時) (レス) @page50 id: 14dbb1d17f (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - ありすさん» コメントありがとうございます！！そう言っていただけてとても嬉しいです；； 毎日更新出来るように頑張っていくので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです^^ (2021年4月2日 22時) (レス) id: 1513ece9ab (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - コメント失礼します！おとぎ話と現実がいい感じに混ざってて私の好みドストライクです！！セブチのファンタジーとか需要でしかないのでこちらの作品に出会えて嬉しいです…更新楽しみにしています！ (2021年4月2日 21時) (レス) id: 876b37614f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Re: | 作成日時：2021年3月30日 17時
