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僕が居ることに気付いた彼女は振り向いた。
今まで出会った女性は濃い化粧だったり、キツい香水を付けていたが彼女は違う。僕を見ても目の色を変えない姿に興味を持ち、もっと彼女の事が知りたいって思ったんだ。
「隣に座ってもいい？」
僕の事を知らないのか、ありのままで接してくれるのが嬉しくて僕も自分の事には触れないように話をした。彼女もそれに気付いてるのか余計な詮索はしてこない。
彼女といると心地良いな、なんて。
僕を1人の男性として見てくれているのが嬉しかった。社長の息子や王様の息子としてではなく、ホン・ジスとして。
小さな仕草や揺れる髪、笑った姿でさえも僕を虜にする。そんな彼女に惹かれるのは必然だった。
そんな時に聞こえてきたのは次の演奏が最後だという声。
少しでも僕を意識して欲しくて彼女をダンスに誘う。
「僕がリードするから」なんてカッコつけてみたけど、元の世界では疎か、こちらの世界でも踊りなどした事がないため知識しかない。…まぁ、なんとかなるだろう。
なんて考えも合っていて、無事に踊りきることができた。終始緊張しまくりで、純粋に楽しんでいた彼女を見ると僕だけがこんなにドキドキしてるんじゃないかって少し悔しくなる。
もっと彼女の事が知りたい。
「君は何ていうの？」
『あ、私は……』
ゴーン…
間もなく12時を告げる鐘が鳴り響く。
もうそんな時間か。間もなく舞踏会も終わるだろうな。
『…っ！！ごめんなさい、私もう帰らなきゃ』
「え、ちょっと待って！！」
まだ君の名前を聞いてない。
『本当にごめんなさい、急がないと…』
そう言って走り去ってしまう彼女の後ろ姿を見て、1つの考えが頭に浮かんだ。
12時に去ってしまうなんてあのお話にそっくりではないか。
そしてようやく気付いた。
ここはシンデレラの世界なんだ、と。
そんな事を考えていると、彼女はもうすでに離れたところにいた。
「待って、待ってってば！！」
ここがシンデレラの世界だろうが関係ない。早く彼女を捕まえないと…！！
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Re:(プロフ) - 千笑さん» 嬉しいお言葉ありがとうございますㅠㅠ私もプリンセスの中で一番シンデレラが好きなので、とても長くなっちゃいましたㅎㅎ (2021年9月22日 21時) (
レス) id: 7a7c61f04b (このIDを非表示/違反報告)
千笑 - 主さんの世界観が素敵すぎて、脱帽です！個人的にもシンデレらが好きなので、とても楽しませていただきました。ウジの話も面白かったです!素敵なお話をありがとうございました。 (2021年9月22日 7時) (レス) @page50 id: 14dbb1d17f (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - ありすさん» コメントありがとうございます！！そう言っていただけてとても嬉しいです；； 毎日更新出来るように頑張っていくので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです^^ (2021年4月2日 22時) (レス) id: 1513ece9ab (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - コメント失礼します！おとぎ話と現実がいい感じに混ざってて私の好みドストライクです！！セブチのファンタジーとか需要でしかないのでこちらの作品に出会えて嬉しいです…更新楽しみにしています！ (2021年4月2日 21時) (レス) id: 876b37614f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Re: | 作成日時：2021年3月30日 17時
