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「…そういえばこれがあったな」
寝る前に何か飲もうとお酒を探すと、数日前に自分の店から持ってきたシンデレラシューが置いてあった。今日はこれを飲むことにしよう。
「……綺麗な色だよなぁ〜」
数杯飲むと眠気に襲われ、シンデレラ…か、と思いながら重い瞼を閉じる。
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……い
…おーい
誰？またハニが勝手に家に来たのかな…
「おーい、ジス。朝だぞ」
目を開けると想像通りの人物。やっぱりハニか。
……服装とか周りの景色は予想外だけど。
「…ハニ、ここどこ？」
JH「何言ってんの？まだ寝ぼけてる？」
「いや、寝ぼけてはいないはずだけど……まだ夢？」
JH「よく分かんないけどさっさと起きて。朝食の時間だよ。
おばさんが亡くなってからは、予定が合う限りおじさんと一緒に食事をとるのが日課になってたじゃん」
確かに僕の母は既に亡くなってるけど、父と食事を毎日のように食べてはいない。
「……あー、ごめん、ハニ。ちょっと寝起きなのか頭が混乱してて…
僕の事説明してくれない？」
JH「はぁ？しょうがねぇな〜」
そう言って僕についての話を聞いた。
僕の父はこの国の王様で、僕が王子であること
ハニの家系が代々僕の家系に仕えていて、ハニは産まれた時から僕の傍にいる存在だったこと
母が亡くなってから父が僕のお嫁を探す事に拍車がかかり、近々舞踏会が開かれること
など、明らかに別世界としか言いようがない話ばかりだった。
JH「ほら、早く行かないとおじさん待ってるぞ」
「分かった分かった。今行くから」
ハニに急かされて部屋を出ると、部屋の中も広かったが家全体が想像以上の大きさだった。僕の実家も中々大きいけど、それとは比べ物にならないくらい大きいな…
JH「何ボケーっとしてんの？お城なんてもう見慣れただろ？」
「あぁ、うん、そうだね」
本当に僕がいるのはお城なんだな…
なんとなくハニには心配をかけたくなくて、僕が別世界から来たことは言わないでおいた。どうせすぐに目も覚めるだろうしね。
なんて、そう簡単にはいかなかった。
あれから数日経ったが一向に元の世界に戻れる気配がない。しかも、よりによって舞踏会当日になってしまった。
「……ハニ、これ出ないとダメなの？」
JH「まだ言ってんの？王子なんだから皆の前に出るのは当然だろ」
「はぁ…やだな」
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Re:(プロフ) - 千笑さん» 嬉しいお言葉ありがとうございますㅠㅠ私もプリンセスの中で一番シンデレラが好きなので、とても長くなっちゃいましたㅎㅎ (2021年9月22日 21時) (
レス) id: 7a7c61f04b (このIDを非表示/違反報告)
千笑 - 主さんの世界観が素敵すぎて、脱帽です！個人的にもシンデレらが好きなので、とても楽しませていただきました。ウジの話も面白かったです!素敵なお話をありがとうございました。 (2021年9月22日 7時) (レス) @page50 id: 14dbb1d17f (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - ありすさん» コメントありがとうございます！！そう言っていただけてとても嬉しいです；； 毎日更新出来るように頑張っていくので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです^^ (2021年4月2日 22時) (レス) id: 1513ece9ab (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - コメント失礼します！おとぎ話と現実がいい感じに混ざってて私の好みドストライクです！！セブチのファンタジーとか需要でしかないのでこちらの作品に出会えて嬉しいです…更新楽しみにしています！ (2021年4月2日 21時) (レス) id: 876b37614f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Re: | 作成日時：2021年3月30日 17時
