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『私の事、変な人だなとか思わないんですか？笑ったりとか…』
彼はどうしてこんなにもまっすぐに向き合ってくれるのだろう。初めて会ったばかりの他人だというのに。
そう思いながら彼の方を見ると視線が交わる。
「そんなこと思わないですよ。きっと何かに悩んでるんだろうな〜ってことくらい分かります。僕は人の悩みを笑うなんてこと絶対にしません」
自分でも馬鹿な質問をしたと思うのに、彼は私の目をまっすぐ見つめながら答えてくれる。それに…と続けながら内緒話をするように口に手を当てたので、思わず私も前屈みになりながら耳を澄ます。
「僕もヒーローになりたいって思いますしね」
想像していなかった返答が返ってきて思わず笑ってしまった。
「やっぱり笑っていた方が可愛いですよ」
『…へ!?///』
「あ、すみません、そういう意味じゃなくて…///
ただお店に入ってきたときは暗い顔をしていたので、笑っていた方がいいなと思って!!」
ナンパじゃないですよ!!と先ほどのように必死に弁解している姿を見てまた笑みが零れる。
『ありがとうございます。その、シンデレラシュー?をよかったら購入したいです』
「かしこまりました」
と言いながら丁寧に包装をしてくれる。
『そういえば、どうしてここのお酒は全て靴の容器に入ってるんですか?』
ずっと不思議に思っていた。棚にはブーツや長靴、スニーカーなど変わった形のボトルが並べられている。
「あぁ、実はこのボトル達は特注なんですよ。看板の意味になぞらえて作ったんです」
『あのてすなんちゃらですね』
「あはは!!てすなんちゃらって…あれはフランス語で "あなたの靴" っていう意味なんです。シンデレラのように自分にぴったりなお酒が見つけられますように、という意味を込めました」
あなたにピッタリですね、と微笑んだ顔が可愛かったので笑われたことはスルーしよう。
「まぁ考えたのは僕じゃなくてヒョンなんですけどね」
『ヒョン?』
「ここのオーナーです。毎週金曜は必ずいるんですけど、珍しく今日はいないんですよね〜」
はい、出来ましたと言って綺麗に包装された包みを渡してくれた。
『ありがとうございます。あの、また来てもいいですか?』
「ぜひ!!あ、僕ソクミンっていいます」
『私はAっていいます』
またね、Aさんと手を振ってくれるソクミンさんを見ると心がポカポカと温かくなった。
彼は魔法使いのような人だ。
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Re:(プロフ) - 千笑さん» 嬉しいお言葉ありがとうございますㅠㅠ私もプリンセスの中で一番シンデレラが好きなので、とても長くなっちゃいましたㅎㅎ (2021年9月22日 21時) (
レス) id: 7a7c61f04b (このIDを非表示/違反報告)
千笑 - 主さんの世界観が素敵すぎて、脱帽です！個人的にもシンデレらが好きなので、とても楽しませていただきました。ウジの話も面白かったです!素敵なお話をありがとうございました。 (2021年9月22日 7時) (レス) @page50 id: 14dbb1d17f (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - ありすさん» コメントありがとうございます！！そう言っていただけてとても嬉しいです；； 毎日更新出来るように頑張っていくので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです^^ (2021年4月2日 22時) (レス) id: 1513ece9ab (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - コメント失礼します！おとぎ話と現実がいい感じに混ざってて私の好みドストライクです！！セブチのファンタジーとか需要でしかないのでこちらの作品に出会えて嬉しいです…更新楽しみにしています！ (2021年4月2日 21時) (レス) id: 876b37614f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Re: | 作成日時：2021年3月30日 17時
