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『終わったぁ〜』
大きく背伸びをした後、帰る準備をする。
外に出ると夜風が気持ちよく、とても綺麗な星空だった。もう少しこの空気を感じていたくていつもと違う道を通って帰ることに。
少し歩くと外装がとても好みなお店を見つけた。看板を見てみると
《Tes chaussures》
と書かれている。
『てす…何て読むんだろ』
どんなお店か分からなかったのだがどうしても気になってしまい、中に入ってみると様々な種類のお酒が置かれていた。
明日は休みだし何か買って帰ろうかな。
「いらっしゃいませ。どのようなお酒をお探しでしょうか？」
私が入った時に揺れたドアベルに反応して奥から人当たりの良さそうな青年が出てきた。
「お客さん、初めての方ですね」
そう言って目元をくしゃりとさせながら微笑む。
『えっと、帰り道にこの店を見つけて…会員限定みたいな感じでしたか？』
「いえ、大丈夫ですよ!!新しい方が来て嬉しくなっちゃって」
『ふふ、それなら良かったです』
慌てて弁解する姿が可愛らしくて思わず笑みが零れる。私よりも年下だろうか。
「あ、忘れるとこでした!!どんなお酒をお求めでしたか？」
その時に数時間前の会話が思い起こされた。
‐どうせ彼氏もいないんだから暇でしょ？
…私だって好きで独り身なわけじゃない。ただ自分に自信が持てなくて、好きな人ができても前に進むことができないのだ。
『……甘くて、お姫様みたいなお酒が飲みたい』
「…え？」
もやもやした気持ちを晴らしたくて気づけば声にしていた。
『…や、あのこれは違くて!!ちょっと今自分に嫌気がさしてるというか何ていうかその、えっと……』
そう言いながら恥ずかしくなり俯いた。私は初対面の人に何を言っているんだろうか。目の前の彼はきっと私のことを変な人だと思っているに違いない。
う〜ん…と考え込む声が聞こえ、顔を上げると彼はあ!!と閃いた顔をしてどこかへ行ってしまった。
少ししてこちらへ戻ってくると、
「こちらはいかがですか？？」
と言いながら差し出してきた。ガラスの靴の入れ物に入ったお酒だった。
「シンデレラシューのブルーキュラソーというお酒です。青くて綺麗だからシンデレラみたいでしょう？これならお客さんの要望にぴったりかなと思って…それに甘くて美味しいので飲みやすいですよ!!」
ニコニコという効果音が付きそうなほどの笑顔を向けられる。
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Re:(プロフ) - 千笑さん» 嬉しいお言葉ありがとうございますㅠㅠ私もプリンセスの中で一番シンデレラが好きなので、とても長くなっちゃいましたㅎㅎ (2021年9月22日 21時) (
レス) id: 7a7c61f04b (このIDを非表示/違反報告)
千笑 - 主さんの世界観が素敵すぎて、脱帽です！個人的にもシンデレらが好きなので、とても楽しませていただきました。ウジの話も面白かったです!素敵なお話をありがとうございました。 (2021年9月22日 7時) (レス) @page50 id: 14dbb1d17f (このIDを非表示/違反報告)
Re:(プロフ) - ありすさん» コメントありがとうございます！！そう言っていただけてとても嬉しいです；； 毎日更新出来るように頑張っていくので、最後までお付き合いいただけると嬉しいです^^ (2021年4月2日 22時) (レス) id: 1513ece9ab (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - コメント失礼します！おとぎ話と現実がいい感じに混ざってて私の好みドストライクです！！セブチのファンタジーとか需要でしかないのでこちらの作品に出会えて嬉しいです…更新楽しみにしています！ (2021年4月2日 21時) (レス) id: 876b37614f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Re: | 作成日時：2021年3月30日 17時
