The remaining time～5～ (ページ45)

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朝目が覚めると心地よい音が聞こえ
優しい匂いが鼻を通る

カーテンを開けリビングへ向かうと

お母さんが朝食を作っていてくれた

この感覚いつぶりだろ懐かしいなぁ…

『おはよう！お母さん』

母｢あら、早いわね｣

『うん、今日も朝からだから』

母｢大変なのねなのね、顔洗っていおいで
準備するから｣

洗面所へ向かい顔を洗い鏡を見ると自然と笑顔になれていたお母さんパワー恐るべし

リビングへ向かうと
テーブルには色とりどりの料理が並ぶ

『美味しそう！』

母｢召し上がれ｣

『やっぱりお母さんの料理はどれも美味ひぃ』

母｢口満帆じゃない、リスみたい｣

『…だって…』

母｢分かったから早く食べなさい
時間早いんでしょ？｣

『でも、まだ早いから大丈夫だよ』

母｢そう！ならいいわね｣

『うん！』

ペロリと食べ終わり

『後片付けはしておくからお母さんゆっくりしててよ』

母｢そう？じゃ、お言葉に甘えるわ｣

『うん！』

洗い物を済ませ洗濯も済まし
身だしなみも整え

母｢Aほんとに大人になったね｣

『そうかな？』

母｢成長が見れて嬉しい
ちょっと不安だったのよ…ちゃんと生活出来てるのかなとか綺麗にしてるかなとかね｣

『ほんとに心配性だね』

母｢いつまでもAは子供だと思ってたけど
ちゃんと生活出来てるし大人になってたから安心した｣

『なんか、そう言われると照れるなぁ…』

母｢照れるって何よｗ｣

『えへへ…そうだ、今日帰るんだよね？』

母｢うん、まぁそのつもりだけど…｣

『どうしたの？』

母｢ちょっとAに大事な話があるの…｣

『もう、行かなきゃだし…
いつ帰って来れるか分からないんだよね…』

母｢じゃ、今日も泊まろうかしら｣

『お父さんの方は大丈夫なの？』

母｢まぁ、いいんじゃない？
たまには私だって息抜きしたいわよ｣

『そっか、私は全然良いんだけどさ』

今日もお母さんが居てくれると思うと
安心出来る

『じゃ、そろそろ行くね！』

母｢はい、気をつけて行ってらっしゃい！
頑張るのよ？｣

『分かってるよ！うん！行ってきます！』

こうやってお母さんに見送ってもらうの何年ぶりだろ

今日はいつになく頑張れそうな気がした！