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私はマンションのエントランスを通って自分の部屋の前まで歩く
『あれ?私の部屋電気ついてる…
ちゃんと消して出たよね…』
不安になって駆け足で寄る
鍵を取り出し鍵穴に差し込み回すが
鍵がかかってなかった
『えっ、もしかして空き巣!?
今の空き巣って人の家で勝手にくつろぐの!?』[いやいや、あなたの頭はどれだけお花畑なの?そんな事ある訳ないでしょ?空き巣って捕まるのにゆっくり呑気に人の家でくつろぎません!by:amu]
ドアノブにそっと手を掛け恐る恐る
音を立てずに開ける(なんで自分の家なのにこんな怯えなきゃなんないのよ!)
玄関には何故か懐かしい見慣れた靴が綺麗に揃えられていた
それに、懐かしい匂いもリビングから漂ってきていた
『もしかして…』
期待を膨らみつつ鞄は前で抱えてリビングへ繋がるドアに手を掛けそっと開ける
静かに覗き込めばやっぱりそうだ
楽しそうにお料理してる"お母さん"の背中だった
嬉しくなってつい、昔に戻ったみたいに
『お母さん!ただいま!』
お母さんは肩をビクッとさせながら驚いた
母「おかえり!お風呂湧いてるから先入っといで、ご飯準備しとくから!」
『はぁい!』
私は急いで部屋へ急いで向かい
そのままダッシュで風呂場へGO!
母「そんな急がなくても良いのよ?
そんな急いでると…」
リビングの扉を自分で閉めたことに気づかずぶつかってしまった
母「だから、言わんこっちゃない
大丈夫?」
『平気だよ!いつもの事だから!』
母「いつもなの?もっと落ち着きなさいよ?
いいから、早く入ってらっしゃい!」
『うん!』
急いでお風呂を済ませ
タオルで髪を拭きながらリビングへ行くと
母「ちゃんと髪を乾かしなさいって前から言ってるのにまだ直ってなかったの?」
『いやぁ…はい、すみません』
母「ご飯は温めれば食べれるからそんな急がないの、ちゃんと乾かしてらっしゃい」
渋々洗面所へ向いドライヤーを引っ張り出し
コンセントを挿し 髪を乾かしている時
母「そんな不貞腐れた顔でやらなくてもいいじゃないw仕方ない子ね、貸してごらん」
ドライヤーをお母さんがしてくれた
前もこうやってやってもらってたっけ
母「やっぱりどれだけ年齢を重ねてもAは子供ね」
『ちゃんと成長してるよ?』
母「知ってますとも!でも、無邪気さは子供ね」
『そこがいい所だからさ!』
母「自分でそこ言うのねw」
『えへへw』
母「よし!終了!」
『やった!ご飯!ご飯!』
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作者名:Lua | 作成日時:2018年8月6日 21時