The remaining time～5～ (ページ38)

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『えっと…あの…どうかなさいましたか？』

Eveさんは黙ったまま部屋へ入り
鍵を閉めた

なんか嫌な予感しかしない…
これは…あぐりの時でも感じた恐怖…
[その節はほんとに申し訳ございませんでした！by:あぐり]

ずっと黙り込んだまま時間だけが過ぎていく

『何か…ありましたか？』

E｢貴方は亜嵐と付き合ってるの？｣

『えっ？』

E｢正直に答えて｣

『…はい』

E｢そうなんだ｣

『何か…？』

E｢亜嵐から聞かされてないと思うけどさ…
私達付き合ってたんだよね｣

今、その言葉は聞いたくなかった…

E｢それに関係だってそれなりに持ってたし…
逆に求められてたから｣

やめて…

E｢亜嵐ほんとに一段と甘えてきてね？行為中は豹変して激しく求められて幸せだった｣

嘘だって信じたい…

E｢どうしたの？あまりにも残酷すぎた？
そんな事されてないの？｣

なんか…もう、どうでも良くなってきた…

『やっぱりお二人は付き合ってたんですね…
雰囲気から分かりました
凄くお似合いで周りの方達もお似合いだって
悔しいけどEveさんの方が亜嵐くんに相応しいって思い知らされました…』

E｢そう思ってるんだったらさ、亜嵐と別れてくれない？｣

『えっ？』

E｢だって、私の方が相応しいんでしょ？
周りだってそう言ってくれてるんでしょ？
私と付き合った方が亜嵐は幸せになれるの
今日の撮影見てわかったでしょ？｣

『…な…の、…嫌』

E｢ん？｣

『そんなの…嫌だ』

E｢自分から言い出したのよ？｣

『それは…』

E｢それって、私に対しての宣戦布告？
そっちがその気ならこっちだって容赦しないよ？｣

『そんなつもりは…』

E｢逃げるの？自分から言い出したくせに怖気付いて逃げ出すなんて弱いわね｣

確かに…今の私は…弱い
だけど、亜嵐くんへの思いは負けないつもり

『宣戦布告したつもりじゃなくて…
今…亜嵐くん…と、付き合ってるのは…
この私…です！』

E｢それが何？どうしたって言うの？｣

なんで、そんな余裕なの…

『だから…その…』

E｢亜嵐を諦めろと｣

『…はい』

Eveさんは笑い始めた

『何が…おかしいんですか？』

E｢別に、なんか捨てられない様に必死だなって｣

『…』

E｢なんでこんな女を好きになったかな…
亜嵐も見る目落ちたか｣

『亜嵐くんの悪口言わないで！』

E｢急に怒り出したと思ったらそんなこと？
ドラマの見すぎじゃない？｣

『私の事はなんて言われたっていい…
でも…』

E｢いい加減にしてくれる？ウザイ｣