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―お父さん―

僕は驚いた

さっき看護師から聞いた話に

看「私も驚きました
Aさんがこんな事言うようになるなんて」

父「Aの中で何が変わって、自分自身変わろうとしてるのかもしれないな」

看「あの時のAさんの目光輝いてましたよ」

父「少しずつ光が見え始めてきたな」

僕はAの所へ顔を出すことにした

Aの病室の前
ドアノブに手を掛けた時だった…

ガッシャーン!!

中から凄い物音が響いていた

いても経っても居られなくて
勢いよくドアを開けた

僕の目の前に飛び込んできたのは

床に座り込んでいるAの姿だった

父「A!大丈夫か!」

『お父さん!』

Aは驚いた顔をして僕を見上げた

父「A立てるか?」

そう聞くと一瞬顔が曇る

『上手く足に力が入らなくなって…』

父「だから、リハビリを」

『聞いたんだね、って事はさ…』

父「あぁ、伝言は全部聞いているよ」

『…うん』

父「じゃ、早速リハビリするか?」

『…いいの?』

父「そりゃ、いいさ
助けてくれた人達に会うんだったっら歩けた方が楽だろ?」

Aの目には涙が溜まっていた
僕の娘はこんなにも涙もろかったか?

『ありがとう…』

父「いいえ!
じゃ、早速今から行くか!」

『えっ、今から!?
それはさすがに何でも…』

父「早めに足に感覚を取り戻さなきゃ歩けなくなるよ?」

『…でも』

父「迷惑とでも思ってるのか?
そう思っているのであればその考えはやめた方がいいぞ」

『…えっ?』

父「僕達の仕事はこの病院に通う人の健康や幸せを1番に願ってるんだよ?だから、患者さんの気持ちに寄り添ってその要望沿って答えていくのが僕達の使命なんだ」

『かっこいいね』

父「だろ?だから僕はこの仕事を誇りに思うんだ」

『流石スーパードクター』

父「その呼び方は辞めろw」

『はぁいw』

父「よし、そこまで元気があればリハビリなんて簡単にこなせるな!」

『うん!元気だよ!』

父「そこだけが取り柄だなAは」

『ちょっと、その言い方酷くない?』

父「ごめん、ごめん」

こうやってAと笑い合える日が来るとはな

よし!この状況ならあの人達に会っても
大丈夫そうだな

Aの幸せな顔は俺にじゃなくて
メンバーさんやお友達に見せてあげてくれ

僕はもう、充分なくらい貰ったから

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作者名:Lua | 作成日時:2018年8月6日 21時

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