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―結婚式当日―

準備満タン

家の前まで呼んでたタクシーに乗り込み
式場まで目指す

まだ行っても早いのは重々承知なんだけど…

色々準備があるからさ

えっ?なんのって?

ヘアメイクの準備は勿論だけどさ
手紙もお願いされてるじゃん?


だからその練習ってのもある訳です

失敗したりしたくないから

よし!気合いれて頑張ろ

式場の中へ入るとプランナーの方が来てくれて

プ「何か結婚式のご予約ですか?」

えっ?あっ、私勘違いされてるよね…

『いや、あの違くて…
今日ここで式を挙げる新郎新婦のヘアメイクを担当する寺藤Aなんですが…』

プ「これはこれは誠に大変失礼致しました」

ちょっとそんなに謝られたら私…
寂しい独り身みたいじゃん!

まぁ、そうなんだけどさ…

でも、愛する大切な人は居るもん!って
誰に対抗してんだ私は…?w

あっ、そうじゃなくて…

『あの、鵜山ニコと片寄涼太が着るドレスやタキシードを拝見する事って…』

プ「はい、可能ですよ! こちらへどうぞ」

連れてこられたのは奥の部屋の衣装部屋だった

そこのマネキン2対に着せていたタキシードとドレス

『これが今日ニコ達が着るんですよね…』

プ「そうですよ お二人共お似合いだと思いますよ」

『2人のために作られた見たいですね』

プ「そうですね このドレスをニコさんが着て
タキシードを涼太さんが着て、いつまでも
幸せな夫婦になるのですよ きっと」

『きっとじゃなくて、絶対です!
あの2人なら幸せな家庭が必ず築けるはずだから』

プ「いいお友達さんですねAさんって」

『そんな事ないですよ…』

決してそんな事ない…

私は皆に囲まれて支えられてきたから
こうやって今現在を迎えられているのだから…

それに、ニコも涼太も私にとっては家族同然の存在だから当たり前なんだ

プ「では、準備がありますので私はこれで失礼致します ここにあるメイク道具は自由に使って頂いて構いませんので 何かありましたらお声かけ下さい」

『は、はい』

深く頭を下げ 行ってしまった

時計を見てみると
もう、時間がそう残っていなかった

早くしないと皆が来ちゃう

手鳴らしをし終え
イメージを膨らませ

『よし!』

後は…手紙か

これが大問題なんだよね…

手紙なんてそんな読んだこともないし

しかも、初めて読むのが結婚式って言う大事な行事だし…皆に見られてるし…

『2人のためなんだ!頑張れ!私!』

自分に喝を入れ

読む練習を初めた

終わり頃に皆が揃った

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作者名:Lua | 作成日時:2018年9月28日 21時

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