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―ニコ―
Aを病院まで運び
今は待合で無事を祈りながら待ってる
どれだけ時間が過ぎたかも分からず
ただただ、時間だけが過ぎていく
不安と恐怖が襲って手が震えている
その時、暖かい手が私の手の上に重なる
でも、その手も震えている
"怖いけどAはもっと怖いはず
だから怖がってちゃいけない"ってこの手から伝わってくる感じがした
amuさんもきっと怖いよね…
妹みたいに可愛がっていたAがこんな状況にあってるんだもん…
と、その時病室の扉が開いた
でも、看護師さんが急いでいる様子で
何かあったのだろうかと不安が募る
さっきの看護師さんが先生を連れて
病室へ入っていった
amuさんの手に力が入った
しばらくして先生と看護師さんが
出てきた
看護師さんは自分のところへ戻り
先生は私達の前に
その時の表情があまりにも暗くて
amuさんと顔を見合わせた
静かに先生が口を開いた
先｢こんな遅くまでごめんね…｣
a｢いえ、大丈夫です｣
ニ｢Aは？Aは大丈夫なんですよね？｣
先生にしがみつきそうな私をamuさんが抑えてくれた
先｢意識は何とか取り留めましたが…｣
a・ニ｢良かった…｣
肩の力が抜けた感じがした
でも、先生の表情は変わらないまま
先｢ですが、Aさんは記憶を失っているようで…｣
a・ニ｢えっ？｣
a｢記憶喪失って事ですか？｣
ニ｢腫瘍以外なにも異常なかったんですよね？｣
先｢Aの腫瘍知ってたんですね…｣
ニ｢Aって、名前で呼んで…｣
先｢実はAは僕の娘なんです｣
a｢そうだったんですか！｣
ニ｢そう言えば、寺藤って同じ苗字だ｣
a｢Aは先生いや、お父様のことまで忘れてるんですか？｣
父｢最初は忘れられていたけど途中で思い出してくれて"お父さん"って呼んでくれた｣
a｢お父様の事思い出せて良かったです｣
父｢ありがとう…でも、｣
ニ｢私達の記憶が…｣
a｢私達は逢えないんですか？｣
父｢本人が面会を断ってるんだ｣
a｢私たちを傷つけない為に…｣
ニ｢そんな事、気使わなくていいのに…｣
a｢分かりました、今日の所は帰ります｣
父｢こんなにも遅くまで待たせたのに合わせてあげられなくてごめんね…｣
ニ｢また、来ますのでお気になさらず｣
出口まで足を進めていた時
先生に呼び止められた
父｢あっ、あの！｣
ニ｢はい？｣
私達は先生の元へ戻った
父｢腫瘍のこと知ってる貴方なので伝えます……｣
こんなにも辛い思いしてたの？A…
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gene_story_LDH(プロフ) - 1から読みたいのですが消しちゃいましたか…？ (2018年10月24日 19時) (
レス) id: ab38a77996 (このIDを非表示/違反報告)
Lua(プロフ) - 、さん» ご指摘ありがとうございます ちゃんと外させていただきました (2018年7月19日 2時) (レス) id: 3062bd8fc0 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です。更新前にちゃんと確認して下さい (2018年7月18日 17時) (レス) id: 848caccdc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lua | 作成日時：2018年7月18日 13時
