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『私は…記憶を…』
父｢確実には言えないが恐らくそうだと思う｣
『そんな…』
父｢頭に腫瘍がある事は覚えてるか？｣
『薄らと…』
父｢そうか、大幅に記憶を失っているかもしれない…覚えてる所は覚えてるが少ししかないんだ｣
『うん…』
父｢無理に思い出そうとしなくていいんだよ？
ゆっくりでいいんだ、あの日いや、昨日どうしてた？｣
昨日の記憶を呼び起こすが上手く
蘇ってこない…
私の頭の中は黒い空間しか映ってはいなかった…
明るい光が刺したとしてもすぐ消えてしまう
『ごめんなさい…』
父｢駄目か…｣
『ねぇ、お父さん？私は、記憶戻るのかな…』
お父さんは驚いたかのように目を見開いて
こちらを見てきた
父｢今、"お父さん"って｣
『えっ？あっ、そう言えば…』
父｢良かった…
このまま上手く戻って来てくれればいいんだけどな…｣
ホッとしたお父さんの顔を見たら
なぜだか落ち着いた
父｢そうだ、Aを助けてくれた人達が居るんだけれど会うか？｣
『ううん、今はそんな気分じゃない…
ホントに申し訳ないんだけど…』
父｢分かったよ、今日はゆっくりと休んでくれ｣
『はい』
お父さんは私の頭に手をポンっと置き
笑顔で病室を跡にした
改めて1人になった病室
『静かだな…』
部屋には時計の針の音が響き渡っていた
何故か、この時計の針の音が怖い
時計の針が進むに連れて時間も1秒ずつ進む
だが、この進む時間が私は狂っている
記憶がない…
なにも思い出せない…
思い出そうとすればするほど辛くなる…
『元に…戻りたい…』
枕元にある棚から置いてあるスマホを手に取る
スマホを慣れた手つきで解除して
通知を見るがその内容がなんなのか
思い出せなくて…
思い出せないままアルバムへと指が進み
映し出される何枚もの画像
どれも、楽しそうな写真ばかりで
見てると自然に笑みが零れる
私はこんなにも楽しい日々を過ごしてたんだ…
思い出せないけど
写真を見て何故か幸せになる
『あれ…』
全部の写真ではないけれど
共通点が見つかる
それは
・7人組の男性
・カッコイイ男性とのツーショット
・可愛い女の子
・景色や風景
これに関する画像が物凄く多い
私とこの写真に写る人達とどんな関係なの？
アルバムを見てても疑問しか生まれてこず
閉じた
『戻るのかな…』
私が1番恐れていた記憶を失うこと
来ないって信じてたのに…
運命って怖い…
このまま…消えたい…
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gene_story_LDH(プロフ) - 1から読みたいのですが消しちゃいましたか…？ (2018年10月24日 19時) (
レス) id: ab38a77996 (このIDを非表示/違反報告)
Lua(プロフ) - 、さん» ご指摘ありがとうございます ちゃんと外させていただきました (2018年7月19日 2時) (レス) id: 3062bd8fc0 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグちゃんと外しましょう。違反行為です。更新前にちゃんと確認して下さい (2018年7月18日 17時) (レス) id: 848caccdc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lua | 作成日時：2018年7月18日 13時
