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・ナイト制度
5年前に現在のパギニオンの執政官が発足した、貴族を守るための制度。パギニオンが成立した約80年後にこの制度が突然発足されたため、当時の人々はかなり驚いたそう。しかし貴族たちには執政官の部下たちから既にその事が伝えられており、ナイト制度の賛否に関わらず貴族には制度を発表してから2週間あたりで、貴族らにはそれぞれ専属の騎士が付けられた。
ナイト制度はヘル・レヒニータ(後述)が起こる前……具体的には今の執政官がその座に就いた頃には既に考えられていた制度であり、その数年後にヘル・レヒニータが数多く起こった事によってそれを発足するまでに至った。
・ヘル・レヒニータ
パギニオンの執政官がジュリエッタになってから少し経ったばかりの頃に起こった、平民が貴族を殺傷した事件のこと。「ヘル・レヒニータ」の呼び名は、この事件を起こした第一人者である男性の名前から取られた。ヘル・レヒニータ(以下ヘル)は貧しき平民であり、貴族たちの裕福な暮らしと平民である自分の貧しい生活の差に耐えかねて、路地裏で貴族を襲ったそう。現在ヘルはパギニオン付近の離島にある収監施設に送られており、当分外の世界へ出ることは出来ないだろう。ヘル・レヒニータを皮切りに、ナイト制度が発足されるまでのパギニオンでは、平民らが貴族を襲う行為が増えていた。
・ディレネーバ収監所
パギニオンの近くにある離島に建てられた、罪人を収監するための施設。ディレネーバ収監所ではパギニオンのみならず様々な国の罪人が集められており、その分多くの優れた看守がこの収監所の警備に当たっている。ディレネーバ収監所は厳重な収監体制を取っており、囚人が抜け出すことは不可能。
・ロイレッテ騎士団
ナイト制度を発足すると同時に執政官であるジュリエッタが自らの手で立ち上げた、貴族に仕える騎士のための組織。騎士になった際にはこのロイレッテ騎士団に所属する事が義務付けられており、そうでなければ貴族の専属騎士になる事は出来ないだろう。
騎士になる為の試験を突破した者が騎士団に入ると、貴族の専属騎士になる事や平民の警護に当たる事ができ、普通の仕事よりも報酬が良いものになる。専属騎士であれば、仕える貴族の位が高ければ高い程、騎士団から与えられる報酬は高くなるだろう。しかし、仕える貴族の性格や思想によっては貴族の位に関わらず、貴族の手によって騎士の給料が上げられたり、反対に下げられたりすることもある。
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