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【用語解説】
・パギニオン
今から約400年程前に成立したと言われる都市国家。規模は大きくないものの、その分人口が多い。しかし、パギニオンでは貴族らと平民の貧富の差が激しく、そのため1部の平民らは自身たちを苦しめている貴族を毛嫌いしているようだ。ヨーロッパの南側辺りに位置しており、温暖な気候かつ沿岸部の地域のため水も豊富で、動植物の住みやすい環境となっている。
パギニオンは文化面でも割と発展している方であり、騎士制度が発足された頃は彫刻や絵画など芸術系の物が貴族の間で流行っていた。一方平民たちの間ではスポーツが流行しており、平民の中でも貴族に近しい者たちは不定期で小さな競技会を行う事も。執政官や政治に関わっている者は、それを黙認している状態。しかし度が行き過ぎていれば、勿論彼らはその競技会の主催者や参加者たちを罰することもあるが。
・聖兵の狗
最高権力者である執政官を中心とした、パギニオンの政治や外交を行う国家機関のこと。所属している人員の数は多くないものの、その分精鋭が集まっている。聖兵の狗には貴族や身分の高い者が多いものの、知力や政治に必要な能力がずば抜けて高い者であれば、例え平民でも聖兵の狗の一員になれる可能性もあるだろう。
聖兵の狗の一員になる為には試験を受ける必要があり、その試験はかなり難解。そのため、並の人間では合格出来る確率は限りなく低い。試験を受けるにあたって必要となる資格や費用などは特に無い。……が、この試験を受けるのはやはり貴族や平民の中でも力を有している人間が多い。
・執政官
都市国家パギニオンの最高権力者であり、貴族でもある。歴代の執政官は皆貴族の生まれで、平民や低い立場から執政官になる事はまず無いと言えるだろう。執政官は常に国民の事を考えなければならず、恐らく胃が痛くなるような思いをしている。現在のパギニオンの執政官は「ジュリエッタ・ラ・フォルカール」と呼ばれる男性である。彼の親類や兄弟は皆貴族かつ政治家であり、彼の父親もまたジュリエッタが執政官になる前の執政官だったそう。
執政官の就任は前執政官からの指名制で、基本的には能力の高く前執政官と深い関わりのある者が選ばれる事が多い。ジュリエッタが執政官に就任できたのも、彼の父親が元々執政官だったため。
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