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32話 ページ32

鬼殺隊 階級:甲 竈門ヒナタ
風柱の専属医でありながら継子という、異色の経歴を持つ
しかし噂によると彼女は、鬼殺隊に入隊するがために1人の鬼殺隊士を殺し、奪ったその日輪刀で最終戦別に参加したという残酷極まりない人物
顔をその当時生きていたほとんどの隊士達に覚えられてしまったがため、とある人物から貰った白い狐の面を付け始めた

確かに、ヒナタはとある鬼殺隊士を殺した。それは紛れもない事実であり、一生覆ることはない
しかし、殺したことはヒナタの本意ではなかった

-11年前-

母「死ね!!」(ドンッ
『え…』

彼女が初め生きていたのは大正ではなく、令和時代。8歳の頃に母親に突き飛ばされ、車に跳ねられて死んだはずだった
再び目を覚ますと、そこは知らない山奥。わけもわからず呆然としていると、たまたまそこに1人の鬼殺隊士が通りかかったのだ

「貴方、こんな所でどうしたの?お父さんやお母さんは?」
『…お父さんはいない。お母さんは…』

黙り込んでしまったヒナタを見て事情を察したのか、自身の家に来るように笑顔で言った
ヒナタは初めて自分に向けられた優しさに思わず涙し、その鬼殺隊士について行った
これが、ヒナタと松風千尋との出会いである

33話→←31話-実弥side-



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作者名:ホタル | 作成日時:2020年1月31日 0時

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