4話-善逸side- ページ4
兄蜘蛛「そんな馬鹿な!毒で碌に手足が動かせない奴にぃ!!」
何が起きたのかわからない
気がつけば、あのデカい蜘蛛は頸を斬られていて、俺はあの蜘蛛の家の上で倒れていた
うこぎ「チュンッ!!チュンチュンッ!!」
善「チュ…たろ…ごめ…んな…」
うこぎ「チュン!!チュンチュチュン!!」(バザバサバサッ
チュン太郎は何かを言って飛んで行った
助けでも呼びに行ってくれたんだろうか…
でも、もう駄目だ…
善(ごめん、じいちゃん…炭治郎…)
視界がぼやけて行く
いよいよヤバいかもしれない、そう思った時
『おい!!しっかりしろ!!』
善「…?」
『聞こえるか!?』
誰かの声がした
月に照らされた赤みがかった髪がかすかに見え、炭治郎が来てくれたんだと思った
善「た…じろ…?」
『…!ああ、そうだ。安心しろ。今、解毒剤を打ってやるから』
解毒剤…いつの間にそんなもの作ったんだよ
そう思ったが、言う気力も今はなくて、大人しく処置される
暫くすると、もう1人の隊士、しのぶって人が来て、炭治郎と交代して容態を診てくれた。解毒剤が聞いてきたのか、視界が段々戻っていった
そして、完全に視界が戻った頃には炭治郎の姿は無かった
善「あの、炭治郎は…」
し「? 炭治郎?」
善「あ、えっと赤みがかった髪の…」
し「ああ。あの子なら、もう一度応援に向かいましたよ。大した怪我もしていなかったので」
善「そうですか」
任務が終わったら、炭治郎にお礼言わなきゃな
あれ、でもあの時の声、炭治郎の声にしては少し高かったような…
善(毒で耳もイカれてたのかな…)
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作者名:ホタル | 作成日時:2020年1月31日 0時