風柱の継子兼専属医【鬼滅の刃】

26話-しのぶside- ページ26

早朝、無限列車へ任務に向かっていた4人に加え、ヒナタも負傷したという報せが入った。中でも1番ヒナタが重傷らしい
何故ヒナタが居るのか疑問に思ったけど、姉さんの話によれば、昨日は墓参りに出かけていたらしい
おそらく、その帰りに鬼と鉢合わせてしまったんだと思い、すぐに治療に取り掛れるよう準備をしていた
しかし、ヒナタの怪我は予想を遥かに上回っていた

し「これは…っ」

腹部に風穴のように大きく空いた穴があり、そこから血が大量に出血していたのだ。胃は半損、肝臓も傷ついており、とても縫合では対応しきれない状態
そんな状態でまだ生きているのが不思議なくらいだった

炭「しのぶさん!お願いします!!ヒナタさんを、助けてください!!」
し「最善を尽くします」

竈門君にそう言ったものの、とても止血と縫合だけではこの穴を塞ぐことは出来ない。死を迎えるのを待つだけだ

し(恐らく、あの人の事だ。今こちらに向かってるはず…)

せめて、あの人が…不死川さんが来るまで…

し(まだ死んじゃダメよ、ヒナタ…)

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