24話-猗窩座side- ページ24
猗「杏寿郎、死ぬな」
実に惜しい。この男、煉獄杏寿郎は鬼になるべき者だ。練り上げれた闘気。人間にしては珍しい至高の領域に近い者
鬼になればその領域に入れると言うのに、実に惜しい
猗「生身を削る思いで戦ったとしても全て無駄なんだよ、杏寿郎。お前が俺に喰らわせた素晴らしい斬撃も完治してしまった
だが、お前はどうだ。潰れた左目、砕けた肋骨、傷ついた内蔵。もう取り返しがつかない
鬼であれば瞬きする間に治る。そんなもの、鬼ならばかすり傷だ
どう足掻いても、人間では鬼に勝てない」
どこからどう見ても、杏寿郎は放っておけば死んでしまう程の怪我を負っている。立っていることも精一杯だろう
しかし、杏寿郎はどこまでも俺を驚かせる
杏「俺は俺の責務を全うする!!ここにいる者は誰も死なせない!!」
怪我を感じさせないほどの気迫と精神力を見せ、更に構えには一部の隙もない。やはり、この者は鬼になるべきだ
杏「炎の呼吸 奥義 玖ノ型・煉獄!!」
猗「術式展開 破壊札・滅式!!」
奴の攻撃は凄まじかった
右腕は切断、左腕で攻撃しようにも胴体は抉りとるように斬られて外した
しかし、俺の方が再生が早く、右腕で杏寿郎の鳩尾を貫いた
はずだった
『ごほっ…』
女が目に追えぬ早さで杏寿郎の前に庇う様に立ち、俺の攻撃をその体に受けたのだ
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作者名:ホタル | 作成日時:2020年1月31日 0時