風柱の継子兼専属医【鬼滅の刃】 (ページ34)

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34話ページ34

屯所に連れられてからというもの、ヒナタにはその後一切の記憶が無い。恩人を、自分の手で殺してしまったという精神的ダメージをおったからだ
屍のようになってしまったヒナタを警官達も不憫に思い、どう処罰するべきかと悩んでいる所に、とある人物がやってきた

「ヒナタ、聞こえるかい?聞こえたらこちらを向いてくれないかな」

聞いたことの無い、心地良い声にヒナタは思わず反応する。声をかけてきたのは、なんと鬼殺隊の長、産屋敷耀哉だった
耀哉は、ヒナタの事を聞きつけ、自らの脚でそこに赴いたのだ

御「君のことは千尋からよく聞いていたよ。『自慢の妹が出来た』と」
『…!!』
御「これはあくまで私の推測なんだけれど、千尋は最後にヒナタに会いたくて、鬼になっても尚家に戻ったんだと思うんだ」

話によると、千尋が鬼化してしまった地から、自宅のある村まで約500km(大体大阪〜東京の距離)あり、移動の間、誰一人として人を襲わなかったという

(じゃあ、私が襲われたのは気を緩めてしまったから…?)
御「あとね、嫌じゃなければ鬼殺隊に入って人々を守らないかい?」
『え…?』
御「君には才能がある。鬼の手により、大切な人を失う悲しさを知っている。少しでも、鬼によって大切な人を失う人を、共に無くしていかないかい?」

ヒナタは悲しかった。鬼になった千尋に襲われた事。千尋を自分の手で殺してしまったことが
しかし、あの時に千尋の頚を斬っていなければ、確実に被害が拡大していた

『…これから、よろしくお願いします』

ヒナタは鬼殺隊に入ることを決意した
多くの人々を守る為であることは勿論、千尋の仇を取る為に