【イナGO】炎と涙、復讐～歌姫の逆襲～【Story remake version】 (ページ19)

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【STORY.16†翌日‐作戦第一段階】ページ19

今回から登場人物設定を使用。
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翌日──土曜日。

運動部の殆どは朝練がある日に、本来用のない筈の私達は雷門中に来ていた。移動には、あの黒いサッカーボール、エイリアボールを使った。流石に黒いマント衣装のまま街中を歩く訳にはいかない。
…あの、前回のことは忘れても良いのでというか今すぐ忘れて下さい。…よし、これで前回のことは忘れてくれた筈。
今はサッカー棟の中にいる。

夜月「…それじゃあ皆、準備は良いな。…再確認するがそれぞれの呼び名は分かってるな」

A「ええ」

風音「…うん」

林檎「うんうん」

紅蓮「おう」

誠人「分かってるよ」

今の段階では正体がばれると不味い。だから、今のうちは事前に呼び名を変える。
夜月がルナ、風音がフウ、林檎がリン、紅蓮がホノ、誠人がサン。そして…私は琴音。

夜月「これも一応聞くが、ちゃんとウィッグとそれぞれ眼鏡とかの小物…」

林檎「もーしつこいよ」

紅蓮「くどいくどい」

夜月「…」

誠人「何事にも確認は大事だよー」

風音「…そう。…特に、二人はね」

と、夜月を誠人を指差す。…ああ、帝国学園だから。

A「…まだ誰も、私達の存在に気付いてないようね」

夜月「…よ、よし。それじゃあ…移動しよう」

再度エイリアボールを使って、今度は観客席にまで移動する。…さっきより近くでサッカーをする音が聞こえる。
「歌」を小さく使って、手元に普通のサッカーボールを一つだけ用意する。…彼等には気付かれてないわね。

A「…。ホノ」

紅蓮「オーケー」

手に持ったボールを、出来るだけ上に高く投げた。それに紅蓮が軽くジャンプして…。

紅蓮「さーぁて…宣戦布告だぜっと！」

私が投げたボールを、彼等のいるフィールドのセンターマークに向けてシュートを放った。
紅蓮が着地すると同時に、スピードを乗せたボールによって風が生じ、悲鳴が聞こえ砂埃が舞い上がる。

夜月「行くぞ」

砂埃で視界が悪い状況を利用して、今のうちにエイリアボールを使って下まで移動する。

「い、一体何が…？」

「くそっ…誰だ一体！」

A「…覚悟は良いわね？…現在の雷門イレブンさん」

小声でそう呟き、砂煙が収まるまで彼等の様子を見た。