【イナGO】炎と涙、復讐～歌姫の逆襲～【Story remake version】 (ページ13)

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【STORY.10†質問の答え】ページ13

林檎「…ごめんね。…ビックリしたよね」

学校から離れて、河川敷の辺りまで来た時に林檎が小さな声でそう言った。

A「…確かに少し驚いたけど、落ち込むほどじゃないよ」

林檎「…うん」

紅蓮「…。…林檎、どうする？」

林檎「うーん…」

A「…？」

林檎「…さっきの、『会ったことあるか』だけど…」

紅蓮「その、なんていうか…」

二人はどこか言いにくそうだった。一体どうしてなんだろう。

「あるよ」

後ろから答えが聞こえてきた。振り返ると、そこには夜月と誠人と風音がいた。三人とも、顔が少し暗い。

夜月「俺達は、10年前に会ったことがあるよ」

A「夜月…」

林檎「…良いの？」

紅蓮「…黙っておくんじゃなかったのか？」

夜月「…。いつまでも誤魔化し続けられるとは思ってない。…いつか、『アレ』を思い出してしまうのは…分かってただろ」

A「…アレって、何？」

夜月「…」

夜月は、首から下げているらしい物を取り出して僕に見せた。
黒い紐に通された紫色の石。

A「それは…」

夜月「俺達は全員、この『エイリア石』を持たされている。…これのせいで力を持ったことも、手放せば死の危険性があることも…」

A「…」

私だけじゃなくて…夜月達も、力を持ってる…？

夜月「…一緒に来てほしい所がある。…ついてきてくれるか？」

A「…」