安心してください、脱ぎませんから

27話 ページ33

演練のメンバーは、当日の朝に発表された

水「えー、メンバーを発表する。隊長 へし切長谷部。隊員 燭台切光忠、鯰尾藤四郎、にっかり青江、薬研藤四郎、千子村正だ」

と、ちょっと苦笑いしながら発表する主。何かあったのかな?
ちなみに、この中で私は練度が1番低い。追いついてきたとはいえ、まだまだ戦闘経験は少ない
それを考えた上でのメンバーだと思われる

長「村正」
『あ、長谷部。本日はよろしくお願いします』
長「あらかじめ言っておく。会場に行った際、俺のそばから離れるな」
『? はい、勿論ですよ。初めて行く場所ですので迷子になったら困りますし、皆さんにご迷惑をお掛け出来ませんから』
長「…それなら良い」

何やら険しい顔をして主の方に行った長谷部
え、何か私失礼なこと言った?

薬「案外鈍いんだな、姫さん」
『え?』
青「ふふふっ、長谷部くんは君の事を守りたいんだよ」
『それは私が1番練度が低いからですよね?』
鯰「いや、そうなんですけどね?もっとこう…」
『?』
光「ああ、ダメだよ!想いは本人が伝えないと」
長「おい、貴様ら!出発するぞ!!」
鯰「うわっ、ヤバっ;」
光「さっちゃん、さっきの気にしなくていいならね」
『あ、はい』

光忠にそう言われるが、私はそこまで鈍くもない。おそらく、彼らが言いたいのは、長谷部は私に恋愛感情を抱いている、ということ
しかし、それは本人から直接聞いた訳じゃないから確証はない。もし、勘違いだったらどうするんだ

(だから、確証を得るまで、この想いは隠しておこう)

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