安心してください、脱ぎませんから

13話 ページ16

?「たのもー!!」
『……お引き取り下さい』(ｶﾞﾁｬｯ←鍵閉めた音
?「ちょっとちょっと!?;客人に向かって失礼だろ!?;」(ｶﾞﾀｶﾞﾀ←無理矢理開けようとしている
『見ず知らず+変な格好をした人を誰が客人だと判断するんですか!?;』(ｸﾞｸﾞｸﾞｯ←一生懸命抑えてる

本丸の暮らしに慣れ始めた頃、本丸に不審者が訪問して来た
その不審者とは、金髪の男性で何故か吸血鬼のコスプレをしていた
そういえば、何となくまんば君に似ていたような←

水「村正、何を騒いでいるんだ?」
『不審者の侵入を防いでるんです!!』
?「ちょっと!?;俺、不審者じゃないって!!;水無月ー!!お前から説明してくれ!!」

ギャーギャーと玄関で騒いでいると、主本人が歩いてきた
とりあえず玄関を開けて、と指示された為、渋々開けると

?「よぉ、水無月!久しぶりだな!3年ぶりか!?」
水「相変わらずテンション高えな、『紅葉』。人伝で聞いた話じゃ、『冷静沈着で礼儀正しい好青年』だって?」
紅「ん?ああ。この性格のままじゃ、『あっちの世界』で隙だらけだと思われかねなかったからな。何より…

どちらが上か、示さないと駄目だろう?」
(あれ…?)

主の知り合いらしき吸血鬼のコスプレをした金髪の男性。先程のフザケた感じとは打って変わり、威圧的な微笑み主に向ける
その時のその人の雰囲気は何故か、前世の友達のお兄さんに似ている

『光…樹さん?』
水「え?」
『え、あっ、す、すみません!!;あっ!馬番して来ますね!!』

思わず、その似ていたお兄さんの名前を口にしてしまった
今の私は刀剣、しかも千子村正
現世に遊びに行った事があるとは言え、人間の知り合いなんて作る暇なんて無かった
更にいえば、私はまだ演戦に連れて行ってもらっていない為、審神者の知り合いも出来るはずが無い
その為、必然とまずい空気が走り、思わず逃げ出した

紅「ああ、なーるほど」
水「何がなるほどなんだ!?;なんで、村正がお前の真名を…」
紅「お前はまだ知らなくて良いよ。ただ俺が言えるのは、『あの子を絶対に傷付けるな』」
水「!」

という会話を主と紅葉さんがしていたとは知らず…

今更ながら審神者設定→←12話

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