甘い苺王子様 # R.Y

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目の前に好きな人がいる気がした。









山「A？」









「山田...」









山「病院は？」









「退院したよ。」






良かったって思った。









山「おかえり」









久々に俺に向けて笑顔を見せてくれたね。









山「家帰るのか？」









「うん、昨日雄也が来てもうしないってゆってくれた。


山田、ありがと。」









ありがと？え？









山「え？なんで俺？」









「え？だって」









ﾌﾞｰｯﾌﾞｰｯ









誰だよ。









山「ちょっとわりぃまって、」









知ら番









山「もしもし、」









希「涼介くん！」









山「なに」









希「冷たいね？なんかあったの？」









山「別に」









希「Aさんとあった？」









山「は？」









希「...ばいいのに。」









山「え？もしもし？ 」









山「希？」









希「今日会ってね、しないと、わかってるよね？」









山「今取り込んでるから、今日昼には行くから、じゃ」









ずっとAといたい。








だから仕方ない。









この間あいつに言われた言葉、







Aちゃんが好きなら




私の指示を聞いて、





しないと、容赦しないよ？









こうするしかない。









Aが傷つくのはもうゴメンだ。









山「わりぃ、で、なんだっけ？」









「う、ううん、何でもない。じゃ、またね」









ガシッ









なんで涙目なの？









山「家まで送る」









山「いいから行くぞ？」









「優しくしないで、」









え？。









やっぱりひかる君か...









山「そーかよ、じゃあな」









この時Aが泣いてること。






この後起きる出来事なんて知る由もなかった。

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